【注目選手】史上最高の選手 リオネル・メッシ | バルセロナ | ラ・リーガ

「現代最高の選手は誰か？」という問いに対し、真っ先に名前が挙がるのが、バルセロナFWリオネル・メッシだろう。

1987年生まれのメッシは8歳で母国アルゼンチンのニューウエルズ・オールド・ボーイズの下部組織に入団。その5年後、バルセロナの入団テストを受けて見事合格。幼少期は成長ホルモンの分泌異常を抱えていたが、その才能に魅入られたクラブは治療費の全額負担を提案し、家族もスペイン移住を承諾。そして弱冠16歳でトップチームに加わり、偉大な歩みを開始した。

デビューシーズンとなった2004-05シーズンには、当時のクラブ最年少記録となる17歳10カ月で初ゴールを記録。世界的に注目を集めるようになる。翌シーズンにはラ・リーガ17試合に出場し6ゴールをマークするなど順調な成長を見せると、2006-07シーズンに公式戦33試合で17ゴールを奪い、後に記録を塗り替えるバロンドールで初の3位入賞を果たしている。

そして本格的に世界の頂点に上り詰めたと言えるのは2008-09シーズン。公式戦51試合で38ゴールと目覚ましい活躍を見せて、チームのリーガ制覇とチャンピオンズリーグ（CL）優勝に大きく貢献。2009年に自身初のバロンドールを手にした。栄冠を手にした次のシーズンは、リーガで34ゴールを奪って初の得点王を獲得。2度目のバロンドールを手にすると、2010-11シーズンに驚異的な記録を達成。公式戦で53ゴールを奪い、当時のスペインリーグ史上最多記録を更新。CL決勝でもスーパーゴールを沈めてビッグイヤーを獲得し、3年連続となるバロンドールの栄誉に輝いた。

そこからのメッシの成績は常人では考えられないものばかり。2011-12シーズンはリーグ戦だけで50ゴール。1シーズンの最多得点記録を塗り替え、また同シーズンにバルセロナ史上最多得点者となった。その後もリーグ戦では46ゴール、28ゴール、43ゴール、26ゴール、37ゴール、34ゴール、36ゴール……。“永遠のライバル” クリスティアーノ・ロナウド と史上最高の争いをしながら、驚異的なペースで得点を重ね続けている。

15年にわたるキャリアの中で獲得したタイトル数は「34」。個人としても史上最多6度のバロンドールにリーガ歴代最多得点記録（438ゴール）、CL最多得点王（6回）、6度のゴールデンシューともはや打ち破ることのできないであろう金字塔を次々に打ち立てた。名実ともに現代最高、いや歴代最高の選手と言っても差し支えないだろう。

プレースタイル

攻撃に必要な要素すべてを超人的なレベルでこなす。4,5人に囲まれても間をすり抜けてあっという間に置き去りにするドリブルに“アンクルブレイク”された選手は数知れず。小さく鋭い振り抜きから放たれる左足のシュートは、機械のように精密でGKの届かない場所を打ち抜く。1人で攻撃を完結させることなど朝飯前だ。またFKも大きな武器だ。

なお本人は『DAZN』のインタビューで「ゴールについて考えることは、年々少なくなっている。大好きだけど、ゴールに執着したことはなかったよ」と語っている。その言葉通り、バルセロナで重ねたアシスト数は「261」。右サイドから逆サイドへの鋭く大きな展開は、チーム最大の武器の1つ。高速でドリブルしながら常にチームメイトの場所を把握しており、同じタッチで決定的なパスを出す。対峙したDFとしてはお手上げだろう。

サー・アレックス・ファーガソンやアーセン・ヴェンゲル、ジョゼ・モウリーニョ、カルロ・アンチェロッティら数々の名将もメッシの前に涙を呑んできた。高度な戦術も、彼の前では無効化されてしまう。そんな異次元の選手である。

動画：プレー集

プロフィール・経歴

リオネル・メッシ／ Lionel Messi
1987年6月24日生まれ 170cm・72kg 利き足：左

※成績は国内リーグ（2021年1月10日現在）

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