試合の概要
いよいよ迎える2021-22シーズンのコッパ・イタリア決勝戦。スタディオ・オリンピコでは、ユヴェントスとインテルが激突する。
ユヴェントス(順位:4位 勝点69 | 20勝9分け7敗 | 55得点33失点)
セリエAではトップ4フィニッシュが確定し、今季の「ノルマ」はすでに達成したユヴェントス。一方で優勝争いからはすでに脱落。そのため、最多14度の優勝を誇るコッパ・イタリアのファイナルへと完全に集中することが可能だ。それが“因縁の相手”インテルとの一戦であれば、モチベーションはこれ以上ないほど高まっているだろう。
そんな大一番へ向け、フェデリコ・キエーザやウェストン・マッケニーら長期離脱組は間に合わないことが予想される。その一方で、負傷で1カ月以上離脱していたマヌエル・ロカテッリが復帰する見込み。スタートから起用する可能性は低いとみられるが、勝負どころで輝くMFが戻ってきのは大きなプラスと言えるだろう。
1月加入のドゥシャン・ヴラホヴィッチをシンプルに生かし、固い守備ブロックから手数をかけない速攻スタイルを志向するユヴェントス。それゆえに攻撃での物足りなさは指摘されているが、一発勝負のカップ戦決勝では有効な手段だ。インテルにボールを保持させ、できるだけ優位な状況で奪って最前線のストライカーを狙いたい。
注目選手:パウロ・ディバラ
今季限りでユヴェントス退団が決定しているディバラにとって、これがタイトル獲得のラストチャンス。さらに対戦相手は移籍も噂されるインテルと、かける想いは誰よりも強いはずだ。背番号10は“ビアンコネッリ”のユニフォームを着た最後のビッグマッチで、何を見せてくれるのだろうか。
予想スタメン(4-4-2)
GK:ペリン
DF:ダニーロ、ボヌッチ、デ・リフト、サンドロ
MF:クアドラード、ザカリア、ラビオ、ベルナルデスキ
FW:ディバラ、ヴラホヴィッチ
インテル(順位:2位 勝点78 | 23勝9分け4敗 | 78得点31失点)
ミランとの激しいスクデット争いを繰り広げるインテル。2ポイント差で追う状況で残す2試合はいわば「ファイナル」のようなものだが、コッパ・イタリアでは本物のファイナルを戦うことになる。優勝すれば2010-11シーズン以来、8度目のタイトルに。“因縁の相手”とのタイトルをかけた一戦は、負けるわけにはいかないだろう。
シーズンクライマックスへ向け、スカッドのコンディションも最高だ。アレッサンドロ・バストーニの復帰も予想され、主力の離脱者はなし。直近のウディネーゼ戦(2-1)やエンポリ戦(4-2)は非常に厳しい展開を強いられたが、前年度王者らしくしぶとく勝利をつかんでみせた。メンタリティも充実した状態で、決勝戦に挑むことになる。
マッシミリアーノ・アッレグリ監督の下で1月に再編を図ったユヴェントスに比べれば、チーム完成度の面で言えば有利と言えるインテル。今回の一戦も自分たちのコントロール下で試合を進めたい。しかし一瞬のスキでも与えれば、ヴラホヴィッチにボールが渡ってしまうことになる。出し手を潰すためにも、ボールの失い方・カウンタープレスは非常に重要となりそうだ。
注目選手:ラウタロ・マルティネス
一時ゴールが奪えず批判にもさらされていたが、直近のセリエA5試合で5ゴール、コッパ・イタリアでも準決勝第2戦でミランを下す2ゴールと、クライマックスへ向け最高のコンディションまで持ってきた。期待されるのはやはりゴール。このタイトルで弾みをつけ、逆転スクデットまでつなげたい。
予想スタメン(3-5-2)
GK:ハンダノヴィッチ
DF:シュクリニアル、デ・フライ、バストーニ
MF:ドゥンフリース、バレッラ、ブロゾヴィッチ、チャルハノール、ペリシッチ
FW:コレア、ラウタロ・マルティネス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年5月12日(木)日本時間4:00
- 解説:細江克弥 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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