レアル・マドリードのサポーターが、惜しみない称賛でもって主将DFマルセロに別れを告げた。
21日にラ・リーガ最終節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのベティス戦に臨んだレアル・マドリード。どちらも目標を達成しているためインテンシティーに乏しかった試合は、今季限りでクラブとの契約が切れるマルセロの退団セレモニーの様相を呈している。
ベンチスタートだったマルセロは後半途中からウォームアップを開始したが、その時点で観客の大きな拍手を受けることに。ブラジル人DFは胸に手を当てておじぎをして感謝の意を示している。
そうして70分、カルロ・アンチェロッティ監督はDFフェルラン・メンディとの交代でついにマルセロを投入し、観客はさらなる大喝采を彼に浴びせた。ピッチに入ったマルセロはFWカリム・ベンゼマからキャプテンマークをその右腕に巻かされている。また、その後には今年41歳となるベティスの生ける伝説MFホアキン・サンチェスもスタンディングオベーションを受けながらピッチに入り、まずマッチアップする34歳マルセロと握手を交わしていた。
マルセロは精力的なプレーを見せ、後半アディショナルタイムにはクロスからベンゼマのヘディングシュートを導いたものの、フランス人FWはこれを決め切ることができず。結局、試合は0-0のまま終了のホイッスルを迎えることになった。
そして試合終了後、マドリーの選手たちは今季ベルナベウでの最終戦を終えたことでセンターサークルに集まって観客に感謝を告げたが、観客からは再びマルセロコールが巻き起こることに。これを受けたマドリー主将は頭上での拍手と、胸のエンブレムを何度も叩く行為を返事にしている。ブラジル人選手たちはそんなマルセロに対して、冗談めかしながら深くお辞儀をするなどして、その一方でMFルカ・モドリッチなどは深い抱擁を交わしていた。
マルセロは2006-07シーズンの冬にレアル・マドリードに加入。左サイドバックの前任者が同胞ロベルト・カルロス氏であったために大きな重圧を受けることになったものの、より技巧的なプレーでもって世界最高の左サイドバックの地位までのぼり詰め、チャンピオンズリーグ4回の優勝などに貢献している。
ここ最近はメンディの存在感に隠れてベンチを温める日が続いていたマルセロだったが、今季には第一キャプテンとしてラ・リーガ優勝を経験して、シベーレスの女神にクラブ旗を巻いている。マルセロのレアル・マドリードでの出場記録は545試合38得点で、また24タイトル獲得は故人パコ・ヘント氏を1タイトル上回ってクラブ史上最多となる。
関連記事
●アンチェロッティ、レアル・マドリードにぞっこん「長い新婚旅行がずっと続いている。80歳までここにいたい」 | ラ・リーガ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。