2020年2月に32歳となったMFアンヘル・ディ・マリアは、現在もフランス王者パリ・サンジェルマン（PSG）に欠かせない戦力となっている。
ディ・マリアがPSGに加入したのは15年夏。マンチェスター・ユナイテッドで失意のシーズンを過ごし、再起を期してフランスへとやってきた。すると1シーズン目から10ゴールと活躍。以降もコンスタントにゴールに絡み、ネイマールやキリアン・ムバッペとともに強烈きわまりない攻撃ユニットを形成している。
トーマス・トゥヘル監督体制2年目の19-20シーズンは、それこそ主役級の輝きを放った。以前はエディンソン・カバーニやネイマール、ムバッペの陰に隠れている印象が否めなかったものの、リーグ・アンのアシスト王に輝くなど大車輪の活躍を披露。ゴール数はストライカーである彼らに及ばなかったが、PSG不動のチャンスメーカーとして機能した。
プレースタイルは？
左利きで「魔法使い」とも称されるディ・マリアの主戦場は右ウイング。キャリアの大半をその定位置で過ごしてきた。プレースタイルは典型的な左利きのドリブラーであり、左足偏重と言えなくもない。だが、パス、ドリブル、シュートのクオリティすべてが世界トップクラスで、利き足一本でも巨大な違いを作り出せる。
シュートはミドルレンジから、カットインからのフィニッシュなど多彩。GKと1対1になった際に頻繁にループシュートを選択するなど、左足の技術に絶大な自信を持っている。
ゴール後に見せる、両手で作るハート型はトレードマークとなっており、今後も何度もこの姿を見ることができるだろう。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
アンヘル・ディ・マリア／Ángel Di María
1988年2月14日生まれ 180cm・75kg 利き足：左
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2005-06 | ロサリオ・セントラル | 1試合・0得点 |
| 2006-07 | ロサリオ・セントラル | 7試合・1得点 |
| 2007-08 | ベンフィカ | 26試合・0得点 |
| 2008-09 | ベンフィカ | 24試合・2得点 |
| 2009-10 | ベンフィカ | 26試合・5得点 |
| 2010-11 | レアル・マドリード | 35試合・6得点 |
| 2011-12 | レアル・マドリード | 23試合・5得点 |
| 2012-13 | レアル・マドリード | 32試合・7得点 |
| 2013-14 | レアル・マドリード | 34試合・4得点 |
| 2014-15 | マンチェスター・ユナイテッド | 27試合・3得点 |
| 2015-16 | パリ・サンジェルマン | 29試合・10得点 |
| 2016-17 | パリ・サンジェルマン | 29試合・6得点 |
| 2017-18 | パリ・サンジェルマン | 30試合・11得点 |
| 2018-19 | パリ・サンジェルマン | 30試合・12得点 |
| 2019-20 | パリ・サンジェルマン | 26試合・8得点 |
| 2020-21 | パリ・サンジェルマン | 19試合・4得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月25日現在）
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