【注目選手】叩き上げのパワフルストライカー、チェ・アダムズ ｜ サウサンプトン ｜ プレミアリーグ

レスター生まれながら父親の出身であるカリブ海のアンティグア・バーブーダにルーツを持つチェ・アダムズは、叩き上げのストライカーだ。

イングランド9部相当のユナイテッドカントリーリーグでプレーしていたキャリア初期からイクストンに渡り、2014-15シーズンにはNPL（イングランド7部相当）でリーグ17試合8ゴールを記録。当時リーグ1（イングランド3部相当）に所属していたシェフィールド・ユナイテッドへの移籍を果たす。

2015-16シーズンにはリーグ1の36試合で11ゴールをマークすると、2016年には当時チャンピオンシップのバーミンガムにステップアップした。加入後2シーズンは一桁ゴールにとどまっていたが、2018-19シーズンにリーグ46試合で22ゴールというキャリアハイの記録を残し、17位と苦しんだチームを残留に導くハイパフォーマンスを披露。チャンピオンシップ年間最優秀選手賞にもノミネートされた。

この活躍が評価され、2019年の夏には推定1500万ユーロでサウサンプトン入り。5年契約を締結したクラブで背番号10を託されると、初挑戦のプレミアリーグでも奮闘。スタッツこそ4ゴール3アシストにとどまったが、精力的な働きでリーグ戦30試合に出場した。

そして2020-21シーズン、チェ・アダムスは開幕からレギュラーの座を確保し、9試合で3ゴール3アシストと好スタートを切ることに成功。飛躍のシーズンへの期待が高まっている。

プレースタイル

チェ・アダムスは典型的な9番タイプのストライカーだ。センターフォワードとしては身長が高いわけではないものの、抜群の身体能力に裏打ちされる高いジャンプ力を有しており、空中戦でも強さを発揮。フィジカルや体幹も強く、ポストプレーで攻撃の起点をつくるプレーも持ち味だ。

また、前線からの労を惜しまないプレッシングで守備への貢献度も高く、それを継続できる運動量とインテンシティも持ち合わせている。チャンスを確実に活かしきる決定力をさらに高めていけば、プレミアリーグでも屈指のゴールスコアラーになることができるはずだ。