【注目選手】万能重戦車、 カリム・ベンゼマ | レアル・マドリード | ラ・リーガ

名実ともに世界最大のクラブの1つに数えられる レアル・マドリー 。そんな“ロス・ブランコス”で、10年以上にわたってストライカーの座を守るのがカリム・ベンゼマだ。

フランスの名門リヨンの下部組織出身で、17歳にしてトップチームデビューを果たしたベンゼマ。リーグ・アンで順調に成長を遂げると、4年間で公式戦148試合に出場。若くして66ゴール26アシストをマークし、2007-08シーズンにはリーグ得点王も獲得。4連覇に大きく貢献した。

リヨンでの活躍によって世界中のビッグクラブの関心を集めると、2009年にレアル・マドリーが マンチェスター・ユナイテッド との激しい争奪戦を制して獲得。移籍金は最大4100万ユーロと伝えられた。初年度からリーガ・エスパニョーラで27試合8ゴールを記録していたが、後半戦は ゴンサロ・イグアイン の後塵を拝し、交代出場が続いている。

それでも2010-11シーズン冬ごろからレギュラーの座を奪取。当時の絶対エース、 クリスティアーノ・ロナウド と抜群の関係性を築き、2月半ばからの13試合で13ゴールを奪った。コパ・デル・レイでも5ゴールを挙げる活躍を見せ、優勝に貢献。C・ロナウドとは、このシーズンから2018年の退団まで常にピッチ上で最高のコンビネーションを見せている。

迎えた2011-12シーズンはベンゼマにとって飛躍の1年に。リーガでは34試合で21ゴールを挙げ、タイトル獲得の立役者の1人に。11アシストを提供したが、このほとんどがC・ロナウドへのものであった。2013-14シーズンにはチャンピオンズリーグ（CL）で11試合5ゴール5アシスト、自身初のビッグイヤーを掲げている。

その後も常にレギュラーを務め続け、ゴール＆アシスト共にチームトップクラスの成績を残し続ける。同胞のジネディーヌ・ジダン監督の下、2016年からは史上初のCL3連覇も経験。また、3月1日の宿敵バルセロナ戦でレアル・マドリー通算500試合出場達成した。加入から10年近くで12個の主要タイトルを獲得し、“ロス・ブランコス”で常に重要であり続けるストライカーだ。

プレースタイル

レアル・マドリーでの501試合で241ゴールと高い決定力に加え、体の強さや足元の技術もハイレベルであり、視野も広く周囲の状況を見ながらプレー選択を変える知性も持ち合わせる。どんなアタッカーにも合わせる能力が高く、サイドに流れて起点を作ることもしばしば。指導したカルロ・アンチェロッティは「すべてを兼ね備えた選手」と絶賛している。

C・ロナウドとプレーしていた時代は彼の圧倒的な得点力を活かすために、スペースを確保する動きを求められていたが、退団以降はゴールを要求されている。それでもジダン監督の期待に応え、今季は14ゴールと得点王を争っている。

動画：プレー＆ゴール集

エピソード

素晴らしい活躍を収める一方で、ピッチ外で世間を騒がせることも多数。2010年の売春容疑から始まり、2015年の無免許運転、さらにフランス代表時代のチームメイトであるマテュー・ヴァルブエナへの恐喝容疑など、様々な問題行動で事情聴取を受けている。恐喝事件以降、フランス代表からは追放された形となっている。

また自由奔放な発言を繰り返し、直近ではオリヴィエ・ジルーとの比較に「F1とカートを混同するな」と語るなど、ピッチ外では悪目立ちすることも多い。

プロフィール・経歴

カリム・ベンゼマ/Karim Benzema
1987年12月19日生まれ 185cm 81kg 利き足：右

※成績は国内リーグ（2021年2月10日現在）

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