ジョゼ・モウリーニョ指揮下の1年目にUEFAカンファレンスリーグの初代王者に輝いたローマ。来シーズンへ向けて、クオリティと経験値の向上を目指し、ポルトガル人指揮官が熱望する元セルビア代表MFネマニャ・マティッチをフリーで獲得した。ローマにとって、今夏の補強第1号となる。
今月末でマンチェスター・ユナイテッドを退団するマティッチは、過去にジョゼ・モウリーニョ指揮下でプレーして通算118試合に出場。指揮官とは、互いをよく知る間柄にあると言える。
そんなマティッチをマンチェスターから遠く離れたローマへと引き寄せたのは、2015年にチェルシーでセルビア人選手と共にプレミアリーグを制した恩師のモウリーニョ本人だった。
ポルトガル人指揮官は数週間前にも、「誰もが私とマティッチの間柄を知っている。私が信頼する青年の1人であり、共に戦い、共に勝利を収めてきた。素晴らしい選手と言いたいところだが、こんな答えは私にとっても、彼にとっても良くない」などと、マティッチへの信頼を明かしていた。(Getty Images)
「新しいチームメートとともに、シーズン開幕を迎えるのが待ち遠しい。このクラブの一員となることができて光栄に思う。ローマは偉大なクラブであり、ファンも最高だ。それに誰もが知るモウリーニョという指揮官もいる。ローマ行きを決断するのは簡単だった。ここで重要な仕事を見せられるよう願っている」
マティッチに求められる役割は?
ポルトから期限付きで加入しているMFセルジオ・オリヴェイラの買い取りが待たれる中、ローマは守備的MFという重要なポジションにおいて、まずまずのピースを埋め込むことに成功した。マティッチはクオリティと運動量を兼ね備え、ゴールも奪えるMF。さらにピッチにおける存在感には際立ったものがある。
フィテッセからベンフィカ、チェルシーなどを渡り歩くなど経験は豊富で、優れたカリスマ性も持つ。2021-22シーズンは、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグ、EFLカップで合計32試合に出場し、4アシストを記録した。
モウリーニョが再び3-4-2-1を採用した場合、セルビア人MFは、MFブライアン・クリスタンテもしくはより攻撃的な特徴を持つMFの隣で、ボール奪取などの役割を担うことになる。ローマのスポーツ部門でゼネラルマネージャーを務めるティアゴ・ピント氏は、「ローマに技術的なクオリティと経験値、さらには彼の際立ったメンタリティをもたらしてくれるだろう」と期待を寄せている。
マティッチのキャリアにおける成績
チーム | 出場 | 得点 | アシスト |
---|---|---|---|
マンチェスター・ユナイテッド | 189 | 4 | 11 |
チェルシー | 154 | 7 | 19 |
ベンフィカ | 98 | 9 | 1 |
コシツェ | 56 | 3 | 2 |
フィテッセ | 29 | 2 | 3 |
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