試合の概要
レスターとアーセナル。共に開幕から出遅れはしたが、復調を見せるチーム同士がキング・パワー・スタジアムで激突する。
レスター（順位：9位 勝点14 ｜ 4勝2分け3敗 ｜ 15得点15失点）
2年連続トップ4争いを繰り広げ、近年のプレミアリーグで最も安定感あるチームの1つだったレスター。今季は第7節までわずか2勝（2分け3敗）と苦戦が続いていたが、第8節でマンチェスター・ユナイテッドを4-2で撃破。続く好調ブレントフォード戦も2-1で制し、ここに来て上昇気流に乗っている。
直近のリーグカップではPK戦にもつれ込む激闘となったが、ジェイミー・ヴァーディやユーリ・ティーレマンスら主力選手を温存することに成功した。ウェズレイ・フォフォナら長期離脱組は引き続き欠場見込みだが、ウィルフレッド・エンディディが間に合う可能性も伝えられており、良い状態で名門を迎えられそうだ。
ボール保持から全体を押し上げて主導権を狙うアーセナルに対し、ヴァーディ＆ケレチ・イヘアナチョの2トップは非常に有効だろう。前者はスペースを得れば水を得た魚のように躍動し、後者はボールを収める力が年々向上している。カウンター、もしくは相手のプレスを引き出しつつ、GKカスパー・シュマイケルの正確なフィードを生かして直線的にゴールを目指したい。
注目選手：ジェイミー・ヴァーディ
今季プレミアリーグ9試合ですでに7ゴールと、34歳となった今でも絶好調のエース。そして今回の対戦相手アーセナルは、過去13試合で11ゴールと最もゴールを奪っている“お得意様”だ。先制点が重要となるビッグゲームなだけに、常に最終ラインと駆け引きを続け、一瞬のスキを突いて歓喜をもたらせるだろうか。
予想スタメン(3-4-1-2)
GK：シュマイケル
DF：アマーティ、エヴァンズ、ソユンジュ
MF：ペレイラ、ティーレマンス、スマレ、カスターニュ、マディソン
FW：イヘアナチョ、ヴァーディ
アーセナル（順位：10位 勝点14 ｜ 4勝2分け3敗 ｜ 10得点13失点）
3連敗で深刻な状態に陥っていることが騒がれたアーセナルだが、直近リーグ戦は4勝2分け無敗。DFラインの安定と新守護神アーロン・ラムズデールの活躍もあり、開幕時の姿とは別人のようになった。前節アストン・ヴィラ戦では、特に前半で相手を圧倒し、3-1の快勝。課題だったファイナルサードも改善傾向にある。
長期離脱中のグラニト・ジャカは間に合わないが、前節負傷交代の好調アレクサンドル・ラカゼットも起用可能。キーラン・ティアニーのコンディションは不透明だが、その代役ヌーノ・タヴァレスが好パフォーマンスを見せている。前節と比べてもチーム力が落ちることはなさそうだ。
不振を脱却しつつあるアーセナルだが、この試合で勝利すれば第9節消化時点の4位ウェストハムと勝ち点で並ぶことができる。今季こそトップ4フィニッシュを目指す彼らにとって、そんな状況で迎えるレスター戦は大きな試練となる。攻守両面で非常に組織的に戦うレスターを相手に結果を残せれば、今後に向けて大きな自信となるだろう。敵地で若い力を示せるだろうか。
注目選手：冨安健洋
出場6試合で未だ無敗。加入早々に完ぺきにフィットし、アーセナルに安定感をもたらした。そんな日本代表DFは、左に流れることを好むヴァーディとのマッチアップが予想される。リーグ屈指の駆け引きの上手さとスピードを誇る彼との対峙では、一瞬でも目を離せば終わってしまう可能性もある。これまで数々の異なるタイプのアタッカーを経験してきた冨安だが、ベテランアタッカーとどのような勝負を見せるのか注目だ。
予想スタメン(4-4-2)
GK：ラムズデール
DF：冨安、ホワイト、ガブリエウ、タヴァレス
MF：サカ、トーマス、サンビ・ロコンガ、スミス＝ロウ
FW：ラカゼット、オーバメヤン
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：ベン・メイブリー 実況：野村明弘
- キックオフ：2021年10月30日（土）日本時間20:30
- 会場：キング・パワー・スタジアム
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