ナポリの下部組織出身のインシーニェは、フォッジャやペスカーラなどでの武者修行を経て2012年夏にナポリへ復帰。以降、10シーズンにわたってナポリに忠誠を尽くし、クラブのバンディエラとして活躍を見せてきた。
だがナポリとの契約は今シーズン終了後に満了を迎える。今夏のフリーでのトロント加入を決断したナポリっ子にとって、15日のジェノア戦は本拠地スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナでのラストマッチとなった。ナポリの主将は、ジェノアに3-0で勝利を収めてリーグ戦3位を確定させると、クラブやファンへ涙ながらに別れの挨拶を行った。
「スタジアムで応援してくれたすべてのサポーターに感謝している。ナポリっ子として、この喜びは計り知れず、言葉にもできない。ナポリは僕の家であり、時間がある時はここへ戻ってくるつもりだし、ナポリのことは決して忘れないだろう。ここにはたくさんの素晴らしい思い出がある。10年間を過ごし、良い時もあれば、良くない時もあったが、常にサポーターと一緒に団結していた。それが一番重要だ」
「この街、そしてこのユニフォームに対する愛情は強すぎるほどだ。だが決断を下さなければならない時は訪れる。残念ながらクラブとともにこの決断を下した。僕にとって問題はないし、僕もクラブも満足している。10年間で持てる力は出し尽くし、後悔はない。サポーターのみんなも、僕と同じように考えてくれていることを願う。ただ、『ありがとう』と言うほかに、僕にできることは何もない。みんなの愛情はずっと忘れない」
「ここで指導を受けたすべての監督に感謝している。ここ数日も(ラファエル)ベニテスや(マウリツィオ)サッリ、(マレク)ハムシクや(ホセ)カジェホン、(ラウール)アルビオル、(ホセ・マヌエル)レイナらみんなから素晴らしい言葉をかけてもらった。僕がこの10年間で何か良い仕事をしてきたということを意味するのかもしれない」
「現役引退をここで迎えたかったか? こうしたことは口にしたくない。僕は自分の決断を下し、クラブもクラブの決断を下した。これでいいんだ。僕はこの瞬間を楽しみ、記憶に刻みたい。遠くに離れていても、僕の心はここにある。そしてナポリのことはずっと応援している」
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