レアル・マドリードが絶好調だ。現在の勢いを持続できれば、記録的な数字でラ・リーガ優勝を果たす可能性もあるかもしれない。スペイン『マルカ』が報じている。
アトレティコ・デ・マドリードとのダービーに勝利して、公式戦10連勝、ラ・リーガでは7連勝を達成したカルロ・アンチェロッティ監督率いるレアル・マドリード。勝ち点42で首位に立つラ・リーガでは、2位セビージャに勝ち点8差、3位ベティスに9差、4位アトレティコに13差、そして8位バルセロナに勝ち点18差をつける独走ぶりとなっている。
ラ・リーガ第17節までに勝ち点42獲得は、ペース的にはジョゼ・モウリーニョ現ローマ監督が率いて、勝ち点100＆121得点のラ・リーガ記録を樹立した2011-12シーズンに次ぐものだ。アンチェロッティ監督が率いるチームは、現在のペースを維持すれば最終的には勝ち点93.8を獲得可能。ちなみに昨季、アトレティコは勝ち点86で優勝を果たしている。
またアンチェロッティ監督は現在、クラブ史上最も勝率が高い監督となっている。2013〜2015年にもレアル・マドリードを率いたイタリア人指揮官の公式戦の勝率は、142試合107勝で75.35％となり、マヌエル・ペジェグリーニ現ベティス監督が2009-10シーズンに記録した75％を上回った。なお、彼ら2人のほかに勝率が70％を超えているのは、モウリーニョ監督のみで、ジダン監督でさえその勝率は65％にとどまっている。
凄まじい勢いで勝ち点を勝利を積み重ね、失速する気配がまったくないレアル・マドリード。しかしながらアンチェロッティ監督は「過去にレアル・マドリードを率いたとき、2シーズン目に22連勝を達成したものの、シーズンの終盤にうまくいかなかった。そのことを忘れてはいけない。シーズン後半には罠がある。私は過去の経験から学んでいるんだ」と、記録的勢いにも決して警戒を怠ることがない。気を引き締めるイタリア人指揮官は果たして、今季に史上初の欧州5大リーグ優勝監督となれるのだろうか。
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