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笑顔を絶やさぬベティスの太陽ホアキン、16歳終末期患者の手紙に涙が止まらず「感動しちまったよ。ちくしょう」 | ラ・リーガ

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笑顔を絶やさぬベティスの太陽ホアキン、16歳終末期患者の手紙に涙が止まらず「感動しちまったよ。ちくしょう」 | ラ・リーガDAZN
【欧州・海外サッカー ニュース】今季限りで引退するホアキン。最後まで駆け抜けなければならない動機が、また一つ……。

冗談好きで、笑みを絶やさないベティスの象徴MFホアキン・サンチェスが、珍しく涙を流した。

今季限りで現役を引退することを公表している40歳ホアキン。先に出演したトークショーでは「引退したら消防士かポルノ男優になりたいね(笑)」とジョークを飛ばすなど、いつも茶目っ気たっぷりのベティスのキャプテンだが、涙が堪え切れなくなる出来事に遭遇することになった。

彼に涙を流させたのは、16歳のミゲル・トラル。終末期患者で、緩和ケアを受ける彼は生粋のベティスファンであり、現在は終末期患者の夢を叶える団体を通じて、同チームのホーム戦だけでなくアウェー戦も観戦している。ミゲルが移動式ベッドに寝たまま愛するチームを見つめている光景は、スペイン全国でも話題となっている。

ミゲルはベティスの選手たちとすでに知り合っており、試合後に交流を深めているが、やはりホアキンに対しては特別な愛着を持っている様子。21日のラ・リーガ第14節、アウェーでのエルチェ戦(3-0)終了後には、いつものように自身のもとを訪れたベティスのキャプテンに対して、彼の引退を惜しむメッセージを読み上げたのだった。

「ああ、僕のキャプテン、僕たちのもとから去ってしまうんだね。あなたみたいな人は、もう2度と現れないよ。毎試合、全力を尽くしてくれてありがとう。あなたがプレーしているとき、退屈なことなんて一度だってなかった」

「あなたの人生のクラブで、こんなにも長い時間プレーしてくれてありがとう。シーズンの残りも、みんなで素晴らしいプレーを見せていこう。だって、あなたのいないベティスは、何でもないものになってしまうんだから」

 「あなたと出会えて良かった。良い友達に巡り会うことは、なんて素晴らしいことなんだろう。ありがとう、ホアキン。何が起きても、僕はあなたのことを応援し続けるよ。 ビバ・ベティス、マンケピエルダ(“たとえ負けようとも”の意味でベティスを代表するスローガン)」

このメッセージを聞いたホアキンはまずミゲルと抱き合い、その後に流れる涙を何度も拭きながら、こう語った。

「感激しちまったよ、ちくしょう。ありがとう、チャンピオン。本当にありがとう、クラック。いつだって前へ進み続けような」

その後、ホアキンはミゲルと次に再会するスタジアムについて話し合い、「俺たちはコパ・デル・レイも勝つから、もっと長い距離を移動してもらわないとな」と冗談を飛ばした。そして涙に濡れた目でミゲルを見つめて、親指を立てると、改めて感謝と「また会おう」という言葉を口にして、その場を去っていった。

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