試合の概要
2020-21シーズンの開幕戦を終えたチーム同士の対戦。現地時間19日に行われるその一戦では、久保建英所属のビジャレアルと乾貴士＆武藤嘉紀所属のエイバルが激突する。
ビジャレアル（1部：8位 勝ち点1｜0勝1分0敗｜1得点1失点）
国際大会で輝かしい実績誇るウナイ・エメリ監督を招聘し、MFダニエル・パレホ、MFフランシス・コクラン、そして久保ら注目の新戦力を補強したビジャレアル。ラ・リーガはもとよりUEFAヨーロッパリーグ（UCL）まで戦い抜く意思を明確に反映させた。
しかし、期待を抱いて迎えた開幕節では昇格組のウエスカと1-1でドロー。終始試合を支配していたものの、前半終盤にパブロ・マフェオにゴラッソを沈められ、さらなる躍進が期待されるジェラール・モレーノが後半に1点を返すにとどまった。さらに、守備面で大きな貢献が見込めるコクランが負傷交代し、懸念が広がっている。
悪癖となっているリーグ初戦での取りこぼしを繰り返し、“いつものビジャレアル”の姿を見せてしまった今シーズン。今節のエイバルもタフな相手ではあるが、華々しいパフォーマンスを披露して進化した姿をファンに見せたいところだ。
注目選手：久保建英
レアル・マドリーからのレンタルであることに加え、2019-20シーズンのマジョルカでの奮闘から注目を集めている久保だが、開幕戦ではベンチからスタート。エメリ監督が77分にトップ下で途中出場させると、アシスト級のクロスを供給する見せ場を作った。一方でボールを失うシーンも幾度かあり、今節はチームとの連係をより深めて本来のテクニックを要所で発揮することに期待したい。
予想フォーメーション（4-2-3-1）
- GK：アセンホ
- DF：ガスパール、アルビオル、P・トーレス、ペドラサ
- MF：久保、パレホ、G・モレーノ、イボーラ、モイ・ゴメス
- FW：アルカセル
エイバル（1部10位 勝ち点1｜0勝1分0敗｜0得点0失点）
今夏の移籍市場であまり大きな動きを見せていなかったエイバルだが、現地時間15日に武藤嘉紀をレンタルで獲得。キケ・ガルシア、セルジ・エンリクの主力ストライカーがともにシーズン中に31歳になるという状況で、ピンポイントで補強した。とはいえ、数日間は調整に当てるとしており、ビジャレアル戦の出場は見込めない。
4-4-2を基軸としてこれまで通りハードワークを継続するエイバルは、初戦のセルタ戦を0-0で終えている。その試合の終盤にはパパクリ・ディオプが警告2枚により退場。カウンターを浴びるシーンもありつつサイドを起点として比較的多くのシュートを放く、決してネガティブな内容ではなかったが、勝ち点3を獲得するには至らなかった。
今節対戦するビジャレアルには、19-20シーズン後半の直接対決で0-4と完敗。その時に2得点を沈めたG・モレーノはトップ下としてボールタッチを増やしているが、エイバルはインテンシティーの高い守備で自由を与えないようにしつつ、パレホやモイ・ゴメスといった実力者にも気を配る集中したプレーが求められる。
注目選手：乾貴士
乾は前節、4-4-2の左サイドハーフで先発してドリブルからクロスを供給するなど自身の役割をこなしたが、決定的な働きをすることはできず。60分という早いタイミングで交代となった。ビジャレアル戦では押し込まれる展開が予想されるだけに、守備での徹底した対応から攻撃に素早く切り替える、スペインで磨き続けてきたプレーが生きるかもしれない。
予想フォーメーション（4-4-2）
- GK：ドミトロヴィッチ
- DF：R・コレア、S・アルバレス、P・オリヴェイラ、ビガス
- MF：カジョル、レシオ、エスポジト、乾
- FW：K・ガルシア、S・エンリク
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年9月19日（土）日本時間23:00
- 解説：小澤一郎 実況：桑原学
- 会場：エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
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