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セリエA

【コラム】戻ってきた2人の王…モウリーニョとアッレグリは勝利を渇望しピッチに立つ|セリエA

【コラム】戻ってきた2人の王…モウリーニョとアッレグリは勝利を渇望しピッチに立つ|セリエADAZN
マッシミリアーノ・アッレグリは、2シーズンにわたる休養を経てユヴェントス指揮官に復帰した。一方、ジョゼ・モウリーニョは、セリエAで再び旋風を巻き起こすため、ローマを新天地に選んだ。勝利のメンタリティを持つ2人による対決は、過去・現在・未来へと続く。

勝利を渇望するビッグネーム、アッレグリとモウリーニョ。この2人がセリエAに復帰したことで、リーグ内の競争力はさらにレベルアップし、今シーズンはスクデット争いの本命を予測するのが困難となっている。

アッレグリとモウリーニョの強みとは?

Massimiliano Allegri, Udinese-Juventus, Serie A 2021-2022

輝かしいキャリアを築いてきた2人は、ともに優れたコミュニケーション能力を持ち、記者会見やインタビューにおいても、主導権を握ってきた。アッレグリとモウリーニョの長所の1つは、心理面におけるコントロール能力であるといえる。

選手に向けられたプレッシャーをそらし、あえて責任を背負わせることもあれば、責任から解放することもある。2人はこうすることで、セリエAでプレーする選手たちの成長にも大きく貢献してきた。

もう1つの重要な要素は、2人の指揮官が“ピッチにおける12人目の存在”であることだろう。2人は常にピッチ脇で選手とともに戦う姿勢を体全体で示している。これは、今シーズン序盤において注目すべき点かもしれない。特にユヴェントスにおいては、アッレグリの存在が常に不可欠で決定的となっているように見える。ユヴェントス指揮官の怒りの鉄槌は、開幕直後の無気力なチームを目覚めさせた。一方のモウリーニョも、ローマダービーにおいて大逆転にはつながらなかったが、ピッチ上のボールを蹴り飛ばすなどして選手たちを鼓舞した。

ただ現時点においては、ローマ指揮官が選手との調和において、ライバルを一歩リードしているように見える。 

セリエAにおける変化

モウリーニョとアッレグリが以前、指揮を執っていた頃と比較すると、セリエAにおいてなんらかの変化が見られた。順位表で上位のクラブの間の実力差は縮まり、優勝候補を予想することが難しくなったほか、パンデミックにより、選手たちはフィジカルおよびメンタル両面においてあらゆる影響を受けた。観客だけが与えることのできる声援やプレッシャーを受け、ビッグマッチを戦う機会がなくなってしまっていたこともそうだろう。また全般的に、リーグ全体の水準もかなり高くなっている。

いずれにしても、以前と比較してより拮抗したリーグ戦となっており、継続して結果を出すことが、両チームの主な目標となるだろう。だが両指揮官は、常に“当たり前のことは何もない”との教えを信条としてきた。なぜなら優勝を経験した者だけが、いかに優勝が難しいかを心得ているからだ。

モウリーニョとアッレグリの経歴

アッレグリはスクデット6回(ユーヴェで5回、ミランで1回)、コッパ・イタリア4回、スーペルコッパ3回とイタリアでタイトルを獲得した一方、モウリーニョはインテルのトリプレーテ(3冠)達成の英雄として知られ、ヨーロッパの大会でも輝かしい成績を収めた。チャンピオンズリーグにおいて2度の優勝を経験し、UEFAヨーロッパリーグ(UEFAカップ)も2度制した。イタリア国内では、インテルでスクデットを2回獲得した。

Mourinho, allenatore della Roma


ヨーロッパの舞台におけるモウリーニョは、他に類を見ないほどだが、一方のアッレグリは、レアル・マドリー指揮官の座を2度も断ったことで有名ではあるが、実際にイタリア国外で指揮を執った経験がない。トリノで指揮官に復帰することを決めたのは、ユヴェントスに対するクラブ愛からだった。 

苦境の今シーズン

ローマがユヴェントスを4ポイント上回ってはいるが、2チームの状況は比較的似通っている。ローマは順位表で4位。しかし直近の4試合では2勝2敗の成績。ウディネーゼとエンポリに勝利を収めたが、ヴェローナとラツィオには敗北を喫している。一方のユーヴェは、今シーズン初勝利をつかんだのが第5節。それから3連勝を飾ったが、依然としてチームにまとまりがあまり見えない。

ユーヴェの脆さは、サンプドリア戦までの20試合にわたってクリーンシートが1つもなかったことにもうかがえる。守備の問題は、アッレグリを悩ませている。今シーズン序盤のユーヴェは、常に試合終盤に相手に苦しめられた。10失点中4失点が試合終盤の15分間に記録したものである点は不安材料であり、メンタル面での弱さが際立ったデータといえる。一方、モウリーニョのローマは、16得点中、実に10得点を後半に記録するなど、良い成績を残している。

攻撃陣に関して言えば、モウリーニョ率いるローマが圧倒的に素晴らしいスタートを切ったと言える。ユヴェントスについては、スター選手であるパウロ・ディバラおよびアルバロ・モラタの不在が重くのしかかる。

ユヴェントス対ローマ…対決の行方は?

mourinho

特に心理面において、通常の試合とはかけ離れた勝負になるだろう。

10月18日(日本時間)の一戦が今シーズンの行方を占う上で決定的になると考えるのは間違いかもしれないが、両チームが非常にデリケートな時期を過ごしていることを踏まえれば、勝利を収めるか、それとも敗北を喫するかは、今後、数週間により大きなプレッシャーを背負うことになるかどうかを左右することになるだろう。ローマダービーで敗れたローマ、厳しいシーズンスタートを切ったユヴェントス。新たな成功を追い求める2人の偉大な指揮官どちらにとっても、可能な限り早く、嫌なイメージを払しょくしたいところだろう。

試合情報

ユヴェントス対ローマ

  • 配信:DAZN
  • キックオフ:2021年10月18日(月)日本時間03:45
  • 実況・解説あり
  • 会場:アリアンツスタジアム

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