試合の概要
トッテナムとリヴァプール。プレミアリーグ“ビッグ6”同士による直接対決が、日本時間29日早朝にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われる。
トッテナム(6位 勝点33 | 9勝6分3敗 | 33得点17失点)
一時は首位に立ち、プレミアリーグ初優勝の期待も高まっていたトッテナム。しかし12月中旬からはやや調子を落とし、直近7試合では2勝のみ(3分け2敗)。消化試合が少ないとはいえ、チャンピオンズリーグ出場圏内から外れたことにジョゼ・モウリーニョ監督は満足していないだろう。
FAカップ4回戦から中2日と過密日程の中で迎える大一番だが、引き続きマット・ドハーティとジオバニ・ロ・チェルソは欠場を余儀なくされる見込み。その他では新たな離脱者はなく、カップ戦で少々休みをもらったハリー・ケインやソン・フンミンは問題なくスタートからプレーすることになりそうだ。
前回のリヴァプール戦では低い位置でブロックを構え、ロングカウンターに勝機を見出したトッテナムだったが、終了間際の失点で1-2と敗れている。しかし、FAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦(3-2)でも明らかになったように、リヴァプールはサイドバック裏のスペース管理を修正できていない。“策士”モウリーニョがこのウィークポイントを見逃すことはないだろう。また、守備時にもハーフスペースを消せばリヴァプールが苦しむことも証明されているため、ボランチに入るであろうムサ・シソコとピエール=エミール・ホイビュアのプレーが重要となりそうだ。
注目選手:ハリー・ケイン
今季は“No.10”の役割を任されながら、リーグ戦では12ゴール11アシストと驚異的なスタッツを残すケイン。ソン・フンミンとの連携は完成しており、2人でカウンターを完結させることも可能だ。現在3試合連続ゴール中と絶好調の27歳だが、チャンスの数が限られるであろう大一番では、的確に効率よくスペースを見つけ、ネットを揺らしたい。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ロリス
DF:オーリエ、ダイアー、ロドン、レギロン
MF:シソコ、ホイビュア、ベルフワイン、エンドンベレ、ソン・フンミン
FW:ケイン
リヴァプール(5位 勝点34 | 9勝7分3敗 | 37得点22失点)
21年ぶりのプレミアリーグ4試合連続ノーゴールに、FAカップ4回戦でもマンチェスター・U相手に2-3と敗退。直近の公式戦7試合でわずか1勝(3分け3敗)と、リヴァプールが近年まれにみる不振に陥っていることは間違いない。イギリスのツイッターでは「#kloppout」や「#FGSout」がトレンド入りするなど、取り巻く雰囲気は悪化し続けている。
前述のマンチェスター・U戦では久々のゴールを奪い、ユルゲン・クロップ監督は攻撃陣について「私の信頼に揺るぎはない」と語っていた。しかし、負傷者続出中のディフェンスラインは深刻だ。リース・ウィリアムスはトップレベルでは物足りないことを露呈し、センターバックでの起用が続いていた主将ジョーダン・ヘンダーソンのコンディションも不透明となっている。
直近数試合では、パフォーマンスの上がらぬトレント・アレクサンダー=アーノルドの攻めあがったスペースを何度も突かれている。モウリーニョは今回の対戦で間違いなくそのスペース狙うだろうが、先発の予想されるジョエル・マティプとファビーニョのセンターバックがいかにカバーできるかがカギを握りそうだ。また、引いた相手に対して自慢の3トップがどう崩すのか、その策をクロップが用意できているのかにも注目である。
注目選手:南野拓実
プレミアリーグ初ゴールを奪って以降リーグ戦では5試合でたった6分、先発が予想されたFAカップでも90分間ベンチで過ごした南野。過密日程の中でも出場がない状況に、現地メディアは「戦力外」と伝え始めている。能力的には、的確なポジショニングと積極果敢な守備で停滞するチームのリズムを変えることもできそうだが、いかんせん指揮官の信頼を得られない状況だ。ここに離脱中のディオゴ・ジョタも帰ってくると、ベンチ入りも難しくなるかもしれない。ビッグマッチで出番が回ってくるかは定かではないが、兎にも角にも結果を残して重要な存在であることをアピールしなければならない。
予想スタメン(4-3-3)
GK:アリソン
DF:A=アーノルド、マティプ、ファビーニョ、ロバートソン
MF:O=チェンバレン、チアゴ、ワイナルドゥム
FW:サラー、フィルミーノ、マネ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年1月29日(金)日本時間5:00
- 解説:戸田和幸 実況:野村明弘
- 会場:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
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