欧州サッカー連盟(UEFA)は23日、2020-21シーズンの欧州大会の出場権に関するガイドラインを承認したことを発表した。
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、主要リーグを含む欧州フットボール界が中断を強いられている。ベルギーのジュピラー・プロ・リーグは今月2日、リーグの続行を取りやめ、現時点での順位でシーズンを終えることに関して理事会で合意。オランダ・エールディビジも政府が9月1日までの大規模イベントの禁止を発表したことで、事実上シーズンの続行が不可能となった。
■各国リーグとUEFA大会出場権
このような状況下、UEFAの実行委員会は23日にビデオ会議を実施。欧州クラブ協会(ECA)やヨーロピアンリーグ、国際プロサッカー選手会(FIFpro)が提携して設立したワーキンググループの最新情報を基に協議された。
健康と安全が重視されるべきことを前提としてガイドラインを定めたUEFAは、国内リーグを完了するためにあらゆるオプションを模索することを各国に対して要請。一方でUEFAは各国それぞれの問題にも配慮。選手、観客、サッカー関係者や一般人の健康が優先されるべきであると強調している。
UEFAはあくまで、各国が自国リーグを終了させ、その結果によってUEFA大会への出場権が与えられることが望ましいという姿勢。一方で、「スポーツイベントの禁止要請により試合が開催できず、次のシーズンを開始するまでに、今季を終了させる日程を構成できない」などの場合、「スポーツのメリット」に基づいた上で、UEFA大会に出場するクラブを決定することを各国協会に求めるとしている。
また同時に、「不当なく、正しい手順で進められた透明性ある判断」を求めることを強調。そして、UEFAはその決定を評価する権利を持つとのことだ。
■EURO2020
またUEFAは同時に、2021年夏に延期となった「EURO2020」の名称に関し、そのまま継続することも発表した。
EURO2020に関しては今年3月、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、今夏の開催から2021年6月11日~7月11日へと日程を変更していた。
UEFAはEURO2020の名称を継続することを受け、「大会が開始されてからの60周年を記念する当初のビジョンが守られる」「フットボールを愛する人たちが新型コロナウイルスのパンデミックという大変な状況に立ち向かってきたことを共有できる」とポジティブに伝えた。また、これまでに用意された、開催のために必要な機材やグッズなどを廃棄させることなく、そのまま使用することを可能とするという意味合いも強いようだ。
■U-21欧州選手権
EUROの延期に伴い、当初2021年の夏にハンガリーとスロベニアで共同開催される予定だったU-21欧州選手権に関してもUEFAは声明を出している。こちらは延期や再編成などのオプションを5月11日に代表チーム大会委員会で協議。最終決定は、5月27日に実行委員会の判断の下で行うとしている。
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