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【コラム】世界で勝つために――。森保ジャパンに求められる覚悟と準備 | キリンカップサッカー2022 | サッカー日本代表

【コラム】世界で勝つために――。森保ジャパンに求められる覚悟と準備  | キリンカップサッカー2022 | サッカー日本代表DAZN
【日本代表・コラム】日本代表は14日、キリンカップサッカー2022でチュニジア代表と対戦し、0-3で敗戦を喫した。今回の6月シリーズを2勝2敗という成績で終えたが、ワールドカップまで数少ない貴重な強化試合で、森保ジャパンは世界と戦う準備が果たしてできたのか。
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世界と戦う準備はできたのか――。

ブラジル戦で見えた多くの“宿題”。最も突きつけられたのは、攻撃パターンの確立と得点力だった。ワールドカップを意識したときに、日本代表がどう戦い、いかにしてゴールを奪うのかという部分である。

吉田麻也がブラジル戦後に話していた世界と伍するためのポイントは、「勇気と謙虚さのバランス」。これを紐解いていくと、「勇気」という言葉には、カウンターを食らうリスク覚悟でボールをつないで攻める時間帯を増やし、相手に一方的に押し込まれることを回避したいという狙いがある。その一方で「謙虚さ」を意味するのは、現実的な戦い。つまり相手に押し込まれることを想定しながら、日本代表の持ち味である集中した守備で耐えしのぎ、“蜂の一刺し”を狙うこと。これらを臨機応変に使い分けながら、試合巧者にならなければならないわけだ。

ノープランで戦えば、スペインやドイツに一蹴されてしまうのが関の山。狙いを持って戦うことが必要なのは言うまでもない。ましてやサッカーで勝つためには得点が必要不可欠だ。本大会で強豪国相手に引きこもっているだけでは勝利は限りなく遠い。自陣に押し込まれるが増えることで奪ってからゴールを狙うにも遠くなり、即時奪回される危険性も高まる。だからこそボールをつないで攻める時間帯を作るための「勇気」が必要になる。

だが、チュニジア戦では「勇気」を持ってボールを回した結果、ビルドアップでアンカーの遠藤航へ入ったところを徹底的に潰され、何度もカウンターでピンチを招いた。この形が狙われていたのは明らかで、即座に違う手段を取るべきだったが、ピッチ内で臨機応変な対応は見せられなかった。そしてサイドからの攻撃が単調になってカウンターを食らうシーンも増えていった。三笘薫の言葉を借りれば、「チームとしてどう攻めていくかの決まりごとを持たないと、本大会ではやっていけない」。もっと詳細を突き詰めていかなければ、という危機感が選手たちからも漏れてきた。

一方、チュニジア戦では「謙虚さ」の部分でも気になる点があった。立ち上がりから難しい展開が続く中、南野拓実、鎌田大地がビッグチャンスで空振りして決定機を逃してしまう。特に鎌田のプレーは、ワールドカップだったら“負の記憶”として語り継がれるようなミス。鎌田は「今日は自分が決めていれば全然違う内容になっていたし、自分が入れていればというだけの話。ああいう部分に顔出せるのはいいことだと思うし、あとは回数を増やして決めきるというところが大事」と自身のミスを振り返ったが、謙虚に戦う展開でワンチャンスを決めていかなければ、ワールドカップで勝ち上がることはできない。鎌田自身も「ワールドカップじゃなくて、こういう試合でミスしたことが良かったと思えるようにしていかないと」と話していたが、攻撃面で違いを見せた一方でミスに対する軽い口ぶりが少し気になったのは正直なところだ。

継続して戦いながら結果を求めていくリーグ戦とは異なり、4年に一度、国の威信を懸けて戦うサッカーの祭典は、そんなミスが許されるほど甘い舞台ではない。一つのミスが命取りになる。日常の戦いからガラリと意識を変えなければ、絶対に世界では結果を出せない。チームが戦い方を確立しなければならないのと同時に、ワールドカップの経験を持たない選手たちがビッグトーナメントに臨む覚悟を固めることも必要だ。

果たして森保監督は今回の4試合で見えた課題をどう解決していくのか。現時点でできること、できないことを明確にした上で9月シリーズ、そして本大会に向かうというプランがあるのかもしれない。だが、ワールドカップ開幕までに欧州組を含めたフルメンバーで活動できるのは、9月シリーズの約10日間と大会直前の1週間のみ。もはやトライアル&エラーを繰り返す余裕はない。課題は明らかになったが、やるべきことはあまりに山積だ。監督も選手も覚悟を固めて、短時間で細かく突き詰めていくしかない。

文・青山 知雄

2001年よりJリーグやJクラブの各種オフィシャル案件で編集やライターを歴任。月刊誌『Jリーグサッカーキング』で編集長も務めた。関係各所に太いパイプを持ち、現在はDAZNでコンテンツ制作に従事しながらJリーグ、日本代表の取材を継続中。

日本代表 招集メンバー

ポジション名前生年月日所属クラブ
GK川島 永嗣1983.03.20RCストラスブール
GK権田 修一1989.03.03清水エスパルス
GKシュミット・ダニエル1992.02.03シントトロイデンVV
GK大迫 敬介1999.07.28サンフレッチェ広島
DF長友 佑都1986.09.12FC東京
DF吉田 麻也1988.08.24サンプドリア
DF谷口 彰悟1991.07.15川崎フロンターレ
DF山根 視来1993.12.22川崎フロンターレ
DF板倉 滉1997.01.27シャルケ04
DF中山 雄太1997.02.16PECズヴォレ
DF冨安 健洋1998.11.05アーセナル
DF伊藤 洋輝1999.05.12VfBシュツットガルト
DF菅原 由勢2000.06.28AZアルクマール
MF/FW原口 元気1991.05.091.FCウニオン・ベルリン
MF/FW柴崎 岳1992.05.28CDレガネス
MF/FW遠藤 航1993.02.09VfBシュツットガルト
MF/FW伊東 純也1993.03.09KRCヘンク
MF/FW浅野 拓磨1994.11.10VfLボーフム
MF/FW南野 拓実1995.01.16リヴァプールFC
MF/FW古橋 亨梧1995.01.20セルティック
MF/FW守田 英正1995.05.10CDサンタ・クララ
MF/FW鎌田 大地1996.08.05アイントラハト・フランクフルト
MF/FW三笘 薫1997.05.20ユニオン・サンジロワーズ
MF/FW前田 大然1997.10.20セルティック
MF/FW堂安 律1998.06.16PSVアイントホーフェン
MF/FW上田 綺世1998.08.28鹿島アントラーズ
MF/FW田中 碧1998.09.10フォルトゥナ・デュッセルドルフ 
MF/FW久保 建英2001.06.04RCDマジョルカ

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