試合の概要
欧州カップ戦争い真っただ中のエヴァートンと、残留争いに巻き込まれつつあるサウサンプトン。両者が日本時間3月2日5時、グディソン・パークで激突する。
エヴァートン(7位 勝点40 | 12勝4分8敗 | 37得点33失点)
前節まで1分け2敗と調子を落としていたエヴァートン。しかし第25節では、宿敵リヴァプール相手に見事な戦いを見せ、敵地アンフィールドで22年ぶりの勝利(2-0)を掴んで見せた。歴史的な勝利を挙げた他、新スタジアム建設の認可やルーカス・ディーニュの契約延長など、今週はポジティブなニュース満載で一戦に臨むことになる。
現状、主力の離脱者はジェリー・ミナただ1人。その穴も好調ベン・ゴドフレイが完ぺきに埋めているため、問題は全くないだろう。離脱が長引いていたアランやエースであるドミニック・カルヴァート=ルーウィンのコンディションも整ってきており、カルロ・アンチェロッティ監督はほぼベストメンバーを起用できるだろう。
直近の雰囲気やスカッド層を考えれば、圧倒的優位と言えるエヴァートン。しかし、唯一の懸念点は本拠地グディソン・パークでの戦績だ。過去リーグ戦5試合で4敗、ホームでの戦績は16位と、大幅な改善が必要な状況である。それでも前節掴んだポジティブな流れのまま、勝ち点3を積み上げたいところだ。
注目選手:ハメス・ロドリゲス
前節アンフィールドでも決勝点を見事にアシストし、その精度の高いキックや抜群の視野でチームをけん引するハメス。昨年末は負傷に苦しんでいたが、コンディションは最高の状態に戻ってきた。プレミアリーグ内でも試合を決定付ける力はトップクラス。サウサンプトンの激しい守備をどう打開するのか、注目だ。
予想スタメン(4-3-3)
GK:ピックフォード
DF:コールマン、ゴドフレイ、キーン、ディーニュ
MF:ドゥクレ、デイヴィス、ゴメス
FW:ハメス、カルヴァート=ルーウィン、リシャーリソン
サウサンプトン(14位 勝点30 | 8勝6分11敗 | 31得点43失点)
昨年末からの不振を止めることができず、第25節のチェルシー戦(1-1)をはさんで直近リーグ戦7連敗。泥沼から抜け出すことができず、浮上のきっかけをつかめないまま2月の日程を終えてしまった。18位フラムとは8ポイント離れているが、序盤戦の貯金をほぼ食い尽くした中、日に日に降格圏が近づいている。
依然として離脱者も多く、セオ・ウォルコットやカイル・ウォーカー=ピータースらの他、今季20試合に出場していた主力MFオリオウ・ロメウが足首の骨折で今季絶望となった。さらに、前節リーズ戦(0-3)で負傷した南野拓実もエヴァートン戦の出場は難しいとされており、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督にとって状況は厳しくなる一方である。
泥沼の中でも、各試合内容を見れば一時的に良い時間を迎え、先制する試合も多いサウサンプトン。しかしボールを奪う位置が定まらず、プレスの連動性を欠いてあっさりと失点を許す場面が多発している。指揮官の目指すハイプレスと流動性ある攻撃はハマれば絶大な効果を発揮するが、現状リスクばかりが強調される状況だ。直近の調子や順位表を考慮し、自陣に引いてスペースを消す現実的な戦いにシフトしてもいいかもしれない。
注目選手:ダニー・イングス
序盤戦はゴールを量産していたがチームの不調と共に苦しみ、連敗中はわずか1ゴール。前節は負傷の影響以外で今季初めてベンチスタートとなった。それでも、現状チームで最も得点を期待できる選手であることは変わらず、早急な復調が求められている。
予想スタメン(4-4-2)
GK:マッカーシー
DF:ベドナレク、サリス、ヴェステゴーア、バートランド
MF:ジェネポ、ウォード=プラウズ、アームストロング、レドモンド
FW:アダムス、イングス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- 解説:渡邉一平 実況:河村太朗
- キックオフ:2021年3月2日(火)日本時間5:00
- 会場:グディソン・パーク
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