ドイツサッカー連盟(DFB)は、世界各国で感染拡大が続く新型コロナウイルスの影響を踏まえ、チャリティー団体に対して250万ユーロ(約3億円)の寄付をすると発表した。ドイツ『sport1』が伝えた。
世界各国に猛威を振るっている新型コロナウイルスは、ここ数週間ヨーロッパで感染者が増加。イタリアを中心に広まると、ドイツでも感染者が5000人を超えている。欧州のサッカー界は、この状況を見てイタリアのセリエAを皮切りに各国リーグ戦が中断。ブンデスリーガは1部2部ともに中断となり、今夏予定されていた欧州選手権(EURO)2020も1年延期が決定するなど大きな影響が出ている。
この事態を受け止め、DFBはチャリティー団体へ寄付を申し出ているようだ。ドイツ代表チームのマネージャーであるオリバー・ビアホフ氏は、主将GKマヌエル・ノイアーやMFトニ・クロースら中心選手と会談を行い、「選手は非常に驚いていたが、何かしたいという思いを聞くことができた」とコメント。ドイツ代表の指揮官を務めるヨアヒム・レーブ監督も、「私としてもそうだし、誰にでも当てはまることだと思う。注意を払い、規則に従うんだ。親しい友人や家族といるだけで、外出は可能な限り減らしている」と感染防止のために注意を呼び掛けている。
DFBのフリッツ・ケラー会長は、レーブ監督とビアホフ氏が自らの給与の放棄を申し出たことを主張。代表ウィークの延期やEUROの延期など、様々な影響を受けているDFBやレーブ監督だが、この非常事態を考えた上で寄付という形で支援することを決めたようだ。
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