22日に開幕している東京五輪サッカー男子グループステージも早くも第3戦目。28日、グループステージ突破を懸けてU-24日本代表とU-24フランス代表が激突し、日本が4得点の大勝でフランスを下し、五輪史上初のグループステージ全勝で予選突破を決めた。
グループAのU-24日本代表は、第1戦目でU-24南アフリカ代表、第2戦目でU-24メキシコ代表を下して2連勝で迎える第3戦目。対するU-24フランス代表は、第1戦目でメキシコ代表に1-4と惨敗したものの、第2戦目で南アフリカに4-3で劇的な逆転勝利でグループステージ突破に向けて首の皮一枚が繋がっている状況。引き分け以上で予選突破が決まる日本に対して、フランスは、2点差以上で勝たなければ、予選敗退が決まる中、キックオフの笛が横浜国際総合競技場に鳴り響いた。
日本は、メキシコ代表戦からDF旗手怜央が左サイドハーフ、FW上田綺世が最前線に、そして怪我で出場がなかったDF冨安健洋がCBに入り、3選手が今大会初先発。試合開始後も落ち着いてボールを動かし、ペースを握っていく。
8分、セットプレーのこぼれ球を拾った旗手が強烈なミドルシュートを放ち相手ゴールに迫るファーストチャンスを作ると、守備でも前線から相手の最終ラインに対してしっかりと規制をかけてサイドへ誘導し、そこに人数をかけて激しい守備でボールを奪い切り、攻守で試合を優位に進めていく。
すると27分、上田が放ったシュートはGKに阻まれるが、そのこぼれ球に反応した久保がネットを揺らして日本が先制。久保の3試合連続弾で大きなアドバンテージを得ると、34分には、久保からのワンタッチパスを受けた上田が左足シュートは、またもGKに弾かれるが、DF酒井宏樹がこぼれ球を無人のゴールに流し込んで追加点を奪い、日本が前半で2点差と力の差を見せつける。
予選突破のために4点以上が必要になったフランスは、48分、65分とオーバーエイジのFWアンドレ=ピエール・ジニャックが際どいシュートを放つも、チャンスを生かせない。特に後半は、守備でもギアを上げていたが、細かいパスワークで日本のボール回しに奪いどころを定められず、次第に守備の足も止まり始めていく。
すると70分、DF中山雄太、上田、旗手とパスをつないで、最後は、久保に替わって後半開始から投入されていたMF三好康児が利き足の左足をひと振り。このシュートが決まって3点目を奪うと、試合終了間際には、途中出場のFW前田大然がダメ押しとなる4点目を仕留めて、今大会最多の4ゴールと盤石の戦いぶりでフランスに勝利した。
五輪史上初のグループステージ全勝で首位通過を決めた日本は、31日にベスト4を懸けて県立カシマサッカースタジアムでU-24ニュージーランド代表と対戦する。
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。