岩政氏が鹿島コーチに就任するにあたって思いを語る。「僕らが達成した3連覇を達成させられては困る」 ｜ 内田篤人のFOOTBALL TIME

鹿島は16日、OBの岩政氏が来季からコーチに就任することを発表した。内田氏はその発表の前に本人から電話を受けていたことを告白。「岩政大樹と出た時点で怖いとなった。それから古巣に戻ります、と」と告げられた場面を振り返った。

岩政氏にとっては8年ぶりの古巣復帰となる。「8年間いろいろ経験できて、鹿島もそう思ってくれたし、僕もそう思いましたけど、機が熟したかなと」と舞台裏を明かしつつ、新監督との仕事について自身の考えを口にした。

「今の鹿島に新しい監督が来て、特に欧州系の監督が来るのは鹿島にとって大転換。大転換の時に日本人選手たちとのつなぎ役になるのは責任感のある仕事でもあるし、客観的にその役に当てはまる人がどれだけいるかと考えた時に、自分にできる仕事じゃないかなと思った」

内田氏はそんな岩政氏に対して「鹿島に戻りますよね。例えば鹿島で監督やコーチをやって、いつか首になります。それは悲しくないですか。もう戻れないですよ」と質問。これに岩政氏は「「プロのカテゴリーの監督をやろうとした時点で、それは覚悟の上でやるしかない」と強い思いを明かした。

最後に岩政氏は就任にあたり意気込みを語った。

「鹿島はかなり川崎にやられている。ましてや川崎が3連覇を目指す年。僕らが達成した3連覇を達成させられては困ってしまう。それに鹿島は5年間タイトル無しは史上初。それを考えた時に今声をかけられてごめんなさいは言えないよね、というのは自分の中にあった。それを使命として感じたので受けた。僕がどれだけ貢献できるかはやってみないとわからないですけど、だからこそ楽しみだということはありますし、僕はプライスレスです」