試合の概要
いよいよ終盤戦に突入したプレミアリーグ。第31節では、クリスタル・パレスとアーセナルが激突する。
クリスタル・パレス(順位:12位 勝ち点34 | 7勝13分け9敗 | 39得点38失点)
アーセナルで無敗優勝を達成した名キャプテン、パトリック・ヴィエラが監督として率いる今季、若手を積極的に起用しながら攻撃的なスタイルへと変貌したクリスタル・パレス。ここまで勝ち点34を稼いでおり、残留という最低限のノルマの達成はほぼ間違いないだろう。そんな中で、残りのリーグ戦は来季へつなげる戦いをしつつ、準決勝まで勝ち残ったFAカップでのタイトルを目指すことになる。
FAカップ準々決勝でエヴァートンを4-0で下し、最高の形でインターナショナル・ブレイクを迎えた彼らだが、幸い大きな負傷者もなし。太ももの問題も心配されたウィルフリッド・ザハも起用可能な見込みであり、ベストメンバーで戦うことができそうだ。
敵地での前回対戦では、ラストプレーの失点により土壇場で勝利を逃したクリスタル・パレス。しかし、ヴィエラ監督は「あの頃の我々とは違うよ」と会見で自信をのぞかせている。アーセナル相手にボール保持は譲ることとなりそうだが、強力な個性を持った前線をシンプルに生かしたい。
注目選手:コナー・ギャラガー
レンタル加入したクリスタル・パレスで目覚ましい活躍を続け、イングランド代表にも定着しつつあるギャラガー。繊細かつダイナミックなプレーでチームを牽引しており、イングランドの複数メディアで「今季最もブレイクしたタレント」の1人に選ばれる22歳だ。アーセナル戦でも、ファーストプレスやカウンターの起点として存在感を示したい。
予想スタメン(4-3-3)
GK:グアイタ
DF:クライン、アンデルソン、グエーイ、ミッチェル
MF:ギャラガー、クヤテ、シュラップ
FW:J.アイェウ、マテタ、ザハ
アーセナル(順位:4位 勝点54 | 17勝3分け8敗 | 44得点31失点)
直近8試合で6勝1分け1敗、勝ち点を積み重ね続けるアーセナル。消化試合は28試合だが、6位マンチェスター・ユナイテッド(30試合消化)が今節レスターと引き分けた(1-1)ため、引き離すチャンスを手に。さらに、3位チェルシー(29試合消化)も今節敗れており、5ポイント差を縮める絶好機を手にしている。激しいトップ4フィニッシュ争いの中で、最も安定して勝ち点を獲得できているチームだろう。
消化試合が少ないままで有利に立ちたいアーセナルだが、クリスタル・パレス戦ではやや負傷者が気になるところ。ミケル・アルテタ監督によると、守護神アーロン・ラムズデールは試合前会見の時点でトレーニングに参加できていない。また冨安健洋の復帰は「近づいている」と明かしたが、セドリック・ソアレスが好調のタイミングですぐさまスタメンに戻すことはなさそうだ。
ライバルを引き離すチャンスを手にしたアーセナル。敵地での一戦でも自らボールを握り、絶好調の2列目選手を生かしながら固い守備ブロックを早い時間帯に崩したい。またスピードあふれるクリスタル・パレスの攻撃陣にカウンターを発動させないため、攻撃終わりの即時プレスが今まで以上に重要となりそうだ。ファンの期待も高まる中、待ち受ける過密日程を前に白星を掴みたい。
注目選手:ブカヨ・サカ
チームトップタイの9ゴールを奪う20歳。右サイドからの仕掛けの精度は飛躍的に向上、また後ろ向きでボールを背負っても強引に前を向けるフィジカルと技術を持ち合わせており、今のアーセナルには絶対に欠かせない存在となっている。イングランド代表は新型コロナウイルス陽性反応でお休みとなったが、クリスタル・パレス戦で復帰する見込み。下部組織出身のエースが、チームに歓喜をもたらせるだろうか。
予想スタメン(4-3-3)
GK:レノ
DF:セドリック、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー
MF:ウーデゴール、トーマス、ジャカ
FW:サカ、ラカゼット、スミス=ロウ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年4月5日(火)日本時間4:00
- 解説:川勝良一 実況:下田恒幸
- 会場:セルハースト・パーク・スタジアム
関連記事
●【コラム】シティとリヴァプール。世界の二強による優勝争いを読む | 粕谷秀樹のNOT忖度 | プレミアリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。