試合の概要
首位から陥落し、厳しい状況に陥っているバルセロナと、今季初の4連勝中のアトレティコ・マドリード。対照的な状況のチーム同士の一戦はどのようなものになるだろうか。
バルセロナ(2位 勝点69|21勝6分5敗|72得点33失点)
第30節セビージャ戦のスコアレスドローで、約3カ月ぶりに首位の座を明け渡したバルサ。依然として状況は厳しいままだ。
第31節のアスレティック・ビルバオ戦では勝利したものの、前節のセルタ戦では2度のリードを守りきれず2-2のドローに。レアル・マドリードがエスパニョールを下したことで、首位からも陥落し、ライバルとは勝ち点2差となってしまった。
アトレティコ戦は、バルセロナにとって今季最後のラ・リーガにおけるビッグマッチ。難敵アトレティコを下し、ラストスパートをかけたいところだ。前半戦の対戦では勝利、年明けのスーペルコパでは敗れているだけに、勝ち越してシーズンを駆け抜けたい。
注目選手:ルイス・スアレス
注目は前節2ゴールを挙げたスアレスだろう。再開初戦のマジョルカ戦から実戦に復帰し、5試合目で待望の得点を挙げた。ネットを揺らしたのは実に5か月ぶりのことだった。
もっともコンディションの良さは、前節以前から際立っている。ゴールへの嗅覚は相変わらずでボディメイクの安定感もそのままだ。前節の2ゴールで圧巻だったのは2点目。ボールを流してターンし、左足のつま先でそのまま流し込んだものは、簡単にできる芸当ではない。試合勘やアイディア、コンディション、どれかひとつが欠けていても生まれなかった得点だけに、アトレティコ戦でもスアレスのパフォーマンスには注目だ。
予想スタメン(4-3-3)
アトレティコ・マドリード(3位 勝点58|15勝13分4敗|41得点23失点)
バルセロナとは対照的に状態の良さが際立つアトレティコ・マドリード。逆転優勝は現実的に難しいが、今季初の4連勝中で、4位セビージャとは4ポイント差をつけることに成功している。
4連勝のうち3試合で無失点と、堅守はそのままに攻撃陣を牽引しているのがマルコス・ジョレンテ。より攻撃的なポジションにコンバートされ、水を得た魚のような動きを見せている。
バルセロナは戦力的には上の相手であるが、現在の調子を考えれば、カンプ・ノウでも3ポイントを持ち帰ることは十分に可能だ。バルセロナを優勝争いから引きずり下ろすのはアトレティコになるかもしれない。
注目選手:マルコス・ジョレンテ
アトレティコで現在、センセーショナルな輝きを放っているのがマルコス・ジョレンテだ。
ボランチとして今季から加入したが、再開直後からはサイドハーフ及びセンターフォワードにコンバート。フィジカルを生かした攻守での働きに加え、絶妙な飛び出しも備えており、アンフィールドでのリヴァプール戦以降、6試合で3ゴール3アシストという好調ぶりを見せている。
馬力ある突破はバルサ相手にも脅威となるはずで、先発でなかったとしても、ジョーカーとしてチャンスを与えられるはずだ。アトレティコの新たな顔となったジョレンテのプレーには注目が集まるところだ。
予想スタメン(4-4-2)
- GK:オブラク
- DF:トリッピアー、サヴィッチ、ヒメネス、ローディ
- MF:ジョレンテ、サウール、トーマス、コケ
- FW:ジョアン・フェリックス、モラタ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年7月1日(水)日本時間5:00
- 解説・実況あり
- 会場:カンプ・ノウ
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