試合の概要
この試合も含めて残り5試合となったラ・リーガ。熾烈を極める優勝争い真っただ中のバルセロナは、14に低迷するバレンシアと激突する。
バレンシア（14位 勝点36 ｜ 8勝12分13敗 ｜ 41得点48失点）
開幕前の主力大量流出などクラブ内部の騒動によって大きく成績を落とし、低迷する名門バレンシア。降格圏エルチェとは6ポイント差がついているため危機的状況は脱しているかに思えるが、直近5試合でも勝利なし（3分け2敗）。幸いにも負傷者はほぼいないためにベストメンバーを組めそうだが、優勝を争うバルセロナとのゲームは厳しいものになるだろう。
クラブ内部の騒動によって苦しめられながらも奮闘してきたチームだが、このままでは1985-86シーズンの16位よりも下の順位で終わってしまう可能性も否めない。第35節からの4試合はバジャドリード、セビージャ、エイバル、ウエスカと優勝争い中のチームや残留争い真っただ中の相手が続くだけに、バルセロナ戦ではなんとか1ポイントでも獲得したいところ。押し込まれる時間が長くなることが予想されるが、堅守速攻で意地を見せられるだろうか。
注目選手：イ・ガンイン
2月には4試合連続スタメン起用されるなどポジションを掴んだかに思われたが、直近5試合では1試合のみ（38分）の出場に留まっている韓国代表MF。これまで何度も騒がれてきた去就に関しても報道が過熱するなど、厳しい状況を迎えている。バルセロナ戦で出番が回ってくるとすれば、ビハインドを背負った場合の後半深い時間帯になるだろう。強豪相手に短い時間で結果を残し、明るい話題を提供できるだろうか。
予想スタメン（4-4-2）
GK：ドメネク
DF：ヴァス、ガブリエウ、ウーゴ・ギジャモン、ガヤ
MF：ムサ、ラシッチ、ソレール、ゲデス
FW：M・ゴメス、ガメイロ
バルセロナ（3位 勝点71 ｜ 22勝5分6敗 ｜ 77得点31失点）
首位浮上の絶好機を手にして迎えた前節グラナダ戦で、試合を決めきれないまま一瞬のスキを突かれて2失点、敗れたバルセロナ（1-2）。さらにロナルド・クーマン監督も退席処分を受けるなど、痛恨の敗戦となった。首位アトレティコ・マドリードとは2ポイント差のままで、第35節では直接対決を控えている。そのため、今回のバレンシア戦では絶対に勝利を逃してはならない状況に追い込まれている。
非常に重要な一戦を控える中、長期離脱中のアンス・ファティやフィリペ・コウチーニョを除き、主力組は全員起用可能だ。アントワーヌ・グリーズマンやリオネル・メッシを始め、アタッカー陣の調子は軒並み好調。それだけにバックラインからしっかりと試合を支配してボールを供給し、トラジション時には丁寧な対応が求められる。選手層や直近の成績から勝利は固いとされる中、「勝利以外許されない」というプレッシャーを跳ねのけられるだろうか。
注目選手：アントワーヌ・グリーズマン
前節も見事な反転からメッシのゴールをお膳立て。直近3試合で3ゴール1アシストと絶好調のグリーズマン。新システム2トップのメッシの相棒の座を勝ち取ったフランス代表FWは、バルセロナでかつてないほどに自分の時間を謳歌しているといえるだろう。それだけに、重圧のかかるバレンシア戦でもゴールに絡んでチームをけん引したい。
予想スタメン（3-5-2）
GK：テア・シュテーゲン
DF：ミンゲサ、ピケ、ラングレ
MF：デスト、デ・ヨング、ブスケツ、ペドリ、アルバ
FW：メッシ、グリーズマン
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年5月3日（月）日本時間4:00
- 解説：川勝良一 実況：福田浩大
- 会場：エスタディオ・デ・メスタージャ
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