マンチェスターダービーを楽しむ4つの視点
見どころ1:守備のユナイテッドか、攻撃のシティか
ホームのユナイテッドはここまでの28試合で計30失点。第28節のエヴァートン戦までの公式戦10試合のうち6試合を無失点に抑えてきた。スウェーデン代表DFのヴィクトル・リンデレフ(写真左)やイングランド代表DFのハリー・マグァイアらが統率するディフェンス網の安定度は高い。対するシティはリーグ戦の1試合平均得点が2.52と、20チーム中トップの数字を出している。セルヒオ・アグエロが16ゴール、ラヒーム・スターリングが11ゴール、ガブリエル・ジェズス(写真右)が10ゴール、ケヴィン・デ・ブライネが8ゴール、リヤド・マフレーズが7ゴールと、多彩な得点パターンを持つ。
見どころ2:元名選手の2人が見せる名采配
ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督は1996年から2007年まで同クラブでプレーした生え抜きだ。フィニッシャーとしてプレーした。指揮官としては高い位置からの守備を徹底すると同時に、サイドバックにも果敢な攻撃参加を求める。主導権を握るユナイテッド伝統のサッカーを展開中だ。シティのペップ・グアルディオラ監督は現役時代、バルセロナの司令塔として活躍した。ボールを大切に扱う戦術を基本に、相手や状況によって多様な采配を使い分ける。2月末に行われたUEFAチャンピオンズリーグリーグでは、敵地で先制されながらも、スピードのあるスターリングを投入して流れを呼び寄せ2−1で逆転勝利を収めた。
見どころ3:攻撃のキーマンとなる外国籍選手
ユナイテッドはイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォートが負傷離脱しているうえ、FAカップから中2日で迎える今節、より攻撃面での貢献が期待されるのがブルーノ・フェルナンデスだ。ポルトガル代表のMFで、守備もゲームメークもアシストも得点もできる万能型の司令塔だ。一方のシティは主力のほとんどが外国籍選手で、とりわけ存在感を発揮しているのが、2015年にヴォルフスブルクから加入したベルギー代表MFのデ・ブライネだろう。現役時代のペップをより攻撃的に進化させたようなプレースタイルで、高い戦術眼とテクニックで好機をつくっていく。
見どころ4:ピッチ外でのマンチェスターダービー
同じ街を本拠地とするダービーはピッチ外でも繰り広げられている。有望な選手の獲得競争もその一つ。両クラブが高く評価している選手の筆頭が、バーミンガムのMFジュード・ベリンガムだ。2003年6月29日生まれのベリンガムは16歳ながらチームの主力として活躍中。他にもエヴァートンの若きDFメイソン・ホルゲイトの獲得も検討しているという。2021年にバルセロナとの契約が切れるリオネル・メッシを画策しているという報道さえある。
過去の歴史が示すとおり、ピッチ外でのマンチェスターダービーの勝敗にはピッチ内でのマンチェスターダービーが影響する。今回のオールド・トラッフォードでの激闘も両クラブの歴史を左右する。
両チームの2019-20シーズンの成績
マンチェスター・ユナイテッド(5位)28試合/11勝・9分・8敗(勝点42)/42得点・30失点
マンチェスター・シティ (2位)27試合/18勝・3分・6敗(勝点57)/68得点・29失点
マンチェスター・U対マンチェスター・Cの試合日程・放送予定
日程:2020年3月9日(月)01:30 キックオフ
会場:オールド・トラッフォード
放送・配信時間(DAZN):01:30
※時間はすべて日本時間
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