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【コラム】ユヴェントス対アタランタの行方を握るデュエル4対決|セリエA

【コラム】ユヴェントス対アタランタの行方を握るデュエル4対決|セリエADAZN
ユヴェントスとアタランタが28日2:00(日本時間)に行われるセリエA第14節で真っ向勝負を迎える。ゴールだけでなく、両陣営によるデュエルにも注目すべき一戦となるだろう。

今夏の8月15日、セリエA開幕前の最後の親善試合となるユヴェントス対アタランタがアリアンツ・スタジアムで開催された。厳しい昨シーズンはすでに過去のものとなり、スタジアムは、集まった観客の情熱に包まれていた。

マッシミリアーノ・アッレグリのチームは安定し、キレのある動きでピッチに入るなり、コンディションの良さをうかがわせた。アタランタを3-1で一蹴したユーヴェ。ゴール前における爆発力にも期待は膨らみ、サポーターは熱気に沸いた。

あれから時は流れ、ユヴェントスの歩みは大きく変化した。一方のアタランタを巡る情勢も刻々と変化した。スロースタートから好不調の波に翻弄されつつ、セリエA13試合を終えてユーヴェを4ポイント上回る25ポイントを獲得。現在4位までたどり着いた。

直近において、カリアリやスペツィアに勝利を収めたガスペリーニのチームは、冷淡さという新たな武器を手にしたように見える。今シーズン、かつてのような無敗の空気が感じられなくなったベルガモにおいて、可能な限り生かしていくべき武器だろう。実力試しの場となる次戦を乗り切れば、素晴らしいシーズンが切り開けるかもしれない。おそらくユヴェントスは、己の実力を測る上で最高の対戦相手となるだろう。

Massimiliano Allegri, allenatore Juventus 2021-2022

アタランタとユーヴェの本質的な違いは、プレースタイルにある。アタランタはチャンスメイクのマシーンである一方、ユーヴェは守備を固めつつ、たびたびカウンターで攻撃を仕掛ける。

次戦においては、マックスのチームがガスペリーニのチームを封じ込めようとすることが予想されるが、アタランタ指揮官には複数の打開策が存在する。だからこそ、ピッチにおいてデュエルや選手個人の闘志が決定的な意味をなすことになる。特に、以下で紹介する4組の対決が試合を左右するかもしれない。その理由を探ってみよう。

マタイス・デ・リフトvsメリフ・デミラル

チーム同士の対決の中で行われる個人同士の対決は、メインディッシュにおける風味豊かなスパイスのようなものだろう。メリフ・デミラルは、まさにユヴェントスの元選手。今夏にアタランタを退団したクリスティアン・ロメロの代役として、ベルガモへ移った。

新天地での最初の日々は簡単なものではなかったが、徐々にガスペリーニの指導をリスペクトすることを学び、自身にとっても意味のあるシーズンとなりつつある。いずれにせよ、ユーヴェでの2年間で足踏みしたデミラルにとって、本物のチャンスが到来したと言える。どんな結果であろうと、前進できるはずだ。

対決相手のデ・リフトは、かつてトルコ代表DFとともに、“ユーヴェの将来を担うペア”として認識されていた。2人は友人であり、同時にライバルでもあった。メリフはユーヴェにおいて、居場所を確保することができなかったが、デ・リフトは今シーズン、ジョルジョ・キエッリーニとレオナルド・ボヌッチのコンビに食い込むことができた。Merih Demiral, Atalanta, Serie A 2021-2022

マリオ・パシャリッチvsウェストン・マッケニー

裏への抜け出しを得意とするマリオ・パシャリッチとウェストン・マッケニーの2人は、いずれもアタランタやユヴェントスにおいて、構想外の選手であるかに見えていた。だが徐々に出場機会を得ると、チャンスを作り出し、ゴールという結果で答えを出した。相手陣内へ深く侵入して脅威となれる2人は、ガスペリーニとアッレグリにとって決定的な選手となった。

パウロ・ディバラvsルイス・ムリエル

パウロ・ディバラとルイス・ムリエルは、スペクタクルなプレーと具体性で勝負に挑む。この点においては、近年、アタランタFWがリードしてきたと言える。サポーターから愛される一方、批判の対象にもなることが宿命の2人。他のどんな選手とも違う唯一無二のシュートを持つが、継続性がしばしば問題となってきた。彼らとフオリクラッセ(規格外の選手)を隔てる最後の課題をクリアできれば、2人はそれぞれ、ユーヴェやアタランタが切望する順位へとチームを導くことができるはずだ。

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ジャン・ピエロ・ガスペリーニvsマッシミリアーノ・アッレグリ

ユーヴェ対アタランタは、プレー主義か結果主義かを競う最上級の対決でもある。だが、ご存じのようにスペクタクルなプレーを見せるアタランタではあるが、同時に結果にも気を配れることを示してきた。さもなければ、これほど明確な形で目標を達成することはできなかっただろう。

アッレグリとガスペリーニは、我々が考えている以上に似通っている。両者ともに、選手たちとの率直な関係を築くほか、縦を狙った攻撃を好む。また、2人とも厳しい性格であり、後ろへ引き下がることを嫌う。アリアンツ・スタジアムでは、タッチライン際の攻防にも注目すべきだろう。きっと火花が飛び散るはずだ。

文・クリスティアーノ・コルボ

放送・配信予定

  • ユヴェントス対アタランタ
  • 配信:DAZN
  • キックオフ:2021年11月28日(日)日本時間02:00
  • 実況:中村義昭
  • 会場:アリアンツ・スタジアム

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