11月1日、川崎フロンターレに所属するMF中村憲剛が、今シーズン限りでの現役引退を発表した。クラブの公式Youtubeチャンネル上で引退の発表と決断の経緯について説明した。
前日の10月31日に40歳の誕生日を迎えたばかりの中村は、同日行われたFC東京戦の"多摩川クラシコ"でも決勝点を記録。チームを勝利に導くプレーで健在ぶりを見せていたが、今季での現役引退となった。
今シーズン限りで現役を引退することについては「正直、ほっとしているというか、いつかはこの言葉を言う日が来るだろうなと思っていました。それをいろいろな人に事前に伝えて、チームメイトには今日伝えました。そして、今日皆さんにこのような形で話ができた。自分の中に貯めていたものがあったので、ほっとしているというか、すっきりしているというか、今はそういう気持ちです」と、安堵の気持ちを語っている。
また、現役引退決断に至ったについては、元々40歳の一つの区切りとして考えていたと話した。
「最終的に判断したのは、35歳を過ぎた時に、もともと30歳を過ぎた時に、自分の選手としての終わり方、引退をどうするかを漠然と考えていた。30歳を過ぎた時に、一回35歳まで頑張ろうと思っていた。それで35歳の時は、ちょうど風間さんが2012年にきて自分自身のサッカー観が変わりました。それにチームも右肩上がりで伸びていた。35歳でやめる発想はなくて、35歳の誕生日を迎えた時に妻と40歳まで、一般的に言えば、40歳でJリーグでやっている選手はあまりいないし、本当に一握り。僕自身どうなるかわからなかった。まず、そこの40歳というところで区切りをつけられる。その残り5年を、とにかく目の前の1年1年を勝負に頑張ろうとここまでやって来ました」
「36でMVPをいただいて37歳で優勝して、38歳で連覇、去年はルヴァンカップ。終わりが決まったからこそというか、どんどんそれまでの苦労が嘘のように、タイトルが手に入った。自分の中で40歳で終わる終着点が見えてきたところで、ルヴァンカップを優勝して、次に誕生日が来て、その次の最初の試合で前十字を切りました。リミットが自分の中で決めていた段階で前十字を切ったので、これはなんとしても復帰した姿を見せて引退するんだと。39歳で前十字を切って、そこからリハビリを耐えて試合に戻るという今まで前例がないものに対してもともとモチベーションは高かったが、今シーズンで終わることを決めていたので、1日でも早く戻りたい気持ちが、より厳しいリハビリを耐えれた。等々力でみんなの前でプレーする気持ちがより強くなった。」
「昨日40歳の誕生日の試合で得点をとって勝つという、自分でも言葉にならないようなパワーがありました。ここで自分が引退するんだというのがあったからこそ、いろいろなものを引き寄せることができたと思っています。それは自分だけでなく多くの人のサポートがあってこそです。そういう意味では、いろいろなものが今シーズンに向けて集約されているようなイメージがあります」
また、ここまで応援してもらったサポーターに対しては「サポーターの存在なくして今の自分はいない。それくらいフロンターレのサポーターには後押しをし続けてもらった。サポーターには感謝しかないです」と回答。残り2ヶ月に向けては「みんなと共にタイトルを取りたい。本当にタイトルを取りたい気持ちが今までで一番強いです」とラストランに向けた思いを口にしている。
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