リーグ3連勝中とレネ・ヴァイラー新監督合流後も好調を維持している3位の鹿島アントラーズ。『Jリーグプレビューショー#6』では、新体制のスタイルの中で重要な役割を果たしているFW鈴木優磨の変化を解説された。
今季から古巣に復帰し、小笠原満男氏が長年着用していた背番号40を受け継いだ鈴木優磨。リーグ戦では、開幕から全試合にスタメン、公式戦ではここまで3得点。特にJ1第4節のヴィッセル神戸戦では、地を這う強烈なミドルシュートを仕留め、大きなインパクトを残す活躍を見せている。
サッカー専門新聞エルゴラッソの西川結城氏は、「今までは点取屋のイメージが強かったですが、鹿島復帰後はプレースタイルが変わっている」と言及し、フォーメーションボードを使いながら”左サイドで幅を取る役割”、”左サイドのチャンスメイク”、”バイタルエリアでのトップ下の働き”の3点について解説した。
鹿島は、攻撃時にサイドで幅を取る選手を配置する仕組みがあるが、左サイドは、2トップの鈴木がサイドへ流れて幅取り役を担うことも珍しくない。そこからドリブルでカットインし、自ら強引にシュートを撃つのではなく、2トップの相棒でもあるFW上田綺世へのチャンスメイクも増加。相関関係を築けている2トップを佐藤寿人氏も「二人の関係性が非常に良い。得点を取れる選手が一人でも多くいることがアントラーズの強みになっている」と絶賛する。
またビルドアップ時は、鈴木がトップ下の位置で縦関係になりながら西川氏が「敵陣に入った時の始発点として機能している」と強調。最終ラインからの浮き球に対して、MF樋口雄太とMFディエゴ ピトゥカで構成されるダブルボランチとのトライアングルでチームの前進ポイントを作る役割を果たしている。
攻撃のキーマンとなっている鈴木の個人スタッツにも変化が現れている。1試合平均のクロス数が海外移籍する前の2018年が『2.3』本という数字に対して、今季は『4.3』本と約2倍に。さらに神戸戦のゴールが象徴するようにペナルティエリア外からのシュート比率が17.8%から36.3%と増加。データを見てもプレースタイルの変化を物語っている。
また移籍前のこんなエピソードも明かされた。西川氏が「移籍前は90分出場して8kmくらいしか走れなかった試合があってスタッフから怒られまくっていたのが、今は広範囲に動いて守備でもプレスバックする」と明かし、それも「小笠原満男さんから受け継いだ40番の重みですね」と強調。鹿島を背負う責任感も増している。
今週末迎える清水エスパルスとの一戦は、予想くんが『1-0』、佐藤氏が『2-1』、西川氏が『2-0』と鹿島勝利の予想で一致。代表ウィーク明けの一戦で背番号40はどんな活躍を見せてくれるか注目だ。
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