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生き残れるのは6チーム中たった2チーム。混迷極めたJ1残留争いもラスト3試合に突入 | J1リーグ

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生き残れるのは6チーム中たった2チーム。混迷極めたJ1残留争いもラスト3試合に突入 | J1リーグDAZN
【国内サッカー・ニュース】今季のJ1リーグもいよいよラスト3試合。し烈な争いが続いた残留争いも少しずつ終わりが見えてきた。現在、降格の可能性を残すのは6チーム。残留圏に位置する湘南ベルマーレと清水エスパルスを徳島ヴォルティス、大分トリニータ、ベガルタ仙台、横浜FCの4チームが必死に追う。直接対決も多く残された中で残り3試合の行方を展望する。
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自力で残留を決めたi湘南と清水

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15位:湘南ベルマーレ 勝点33、得失点差-6 残り試合 仙台(A)、徳島(H)、ガンバ大阪(A)

最も残留に近い位置にいるのは湘南だ。9月に山口智監督が就任してからは2分3敗と5試合勝ち星がなかったが、第33節で横浜FCとの直接対決を制し初勝利。そこからの2試合はドローが続いているが、着実に勝点を積み上げることはできている。今節・ベガルタ仙台戦、次節・徳島ヴォルティス戦と続く直接対決で勝点3を挙げることができれば残留は間違いないだろう。『-6』の得失点差も大きなアドバンテージである。

懸念点を挙げるとすれば、まだ新体制になり1勝しかできていないこと。仮に直接対決で思うように勝点を積み上げることができなければ順位をひっくり返されてしまう可能性もある。最終節は山口監督にとっては古巣となるガンバ大阪のホームに乗り込んでのゲーム。そんな痺れるゲームに残留を懸けて臨むことは避けたいところだ。

16位:清水エスパルス 勝点33 得失点差-20 残り試合 広島(H)、浦和(A)、セレッソ大阪(H)

J1残留に向けて清水は大きなアクションを起こした。0-3で敗れた第34節・FC東京戦の後にロティーナ監督を解任。平岡宏章コーチが新監督に就任した。その初陣となった第35節・北海道コンサドーレ札幌戦は2-2で引き分け。出だしとしては悪くない結果となった。昨季もシーズン終盤に監督を務めた新指揮官はチームや選手のことを理解しており、自力で残留を決められる可能性があることは前向きな材料である。

ただ、不気味なのは他のライバルチームがそれぞれ直接対決を残している中、清水の相手はすべて残留が決まっているチーム。ノンプレッシャーの状態であるともに、浦和レッズとセレッソ大阪はリーグ戦後に天皇杯を控えておりシーズン終盤に入ってもモチベーションは高いはず。直接対決がないことをプラスに捉え、自分たちの戦いに集中して戦いたい。

勝ち続けることで残留の可能性を見出だしたい4チーム

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17位:徳島ヴォルティス 勝点30 得失点差-22 残り試合 FC東京(A)、湘南(A)、広島(H)

降格圏に沈むチームの中で一番残留の可能性を残しているのは徳島だ。残留圏とは勝点3差。1ゲームで状況を変えることができる。その中で第37節に控えている湘南ベルマーレとの直接対決は運命を左右する一戦になりそうだ。苦労して上がってきたJ1の舞台から、たった1年でJ2に逆戻りするわけにはいかない。ラスト3試合で意地を見せたい。

不安材料はチームの絶対的存在であるMF岩尾憲の状態である。第34節・セレッソ大阪戦の前半45分のみでピッチを退くと、第35節・ヴィッセル神戸戦は今季初めて欠場。チームはその2試合をともに0-1で落とした。1週間のブレイクがあった中で8番を背負うバンディエラがピッチに戻ってくることを願いたい。

18位:大分トリニータ 勝点28 得失点差-27 残り試合 鹿島(A)、横浜FC(H)、柏(A)

残留に向けて正念場を迎えているのは大分トリニータだ。残り3試合で残留圏と5ポイント差であることを考えれば2勝はマストとなる。今節・鹿島アントラーズ戦で敗れ、上の3チームがそろって勝点を積めば降格が決まってしまう可能性もある。連戦が落ち着いた秋口以降はチーム全体の戦い方が定まり、成績も安定してきていただけに最後にもうひと踏ん張り見せたいところだ。

第31節・セレッソ大阪戦、第32節・ベガルタ仙台戦で今季初の連勝を飾るなど、終盤に来てチームの成績が安定してきたと思ったが、現在は2連敗中。降格圏脱出も見えてきた中で逆戻りの状態になってしまっている。第37節に控える横浜FC戦を直接対決とするためにも今節での降格決定は何が何でも避けたい。

19位:ベガルタ仙台 勝点27 得失点差-28 残り試合 湘南(H)、福岡(A)、鹿島(H)

残留争いの瀬戸際に立たされているのはベガルタ仙台だ。手倉森誠監督が8年ぶりに復帰した今シーズンであったが、低空飛行の戦いは続き、気が付けば残留争いから抜け出せないままここまで来てしまった。今節、自分たちが湘南に敗れ、清水が勝点1以上を積めば、降格が決まってしまうだけに、まずは目の前の試合にすべてをかけたい。

しかし、残留争いが本格化してきた9月以降の成績を見ると、清水、徳島、大分といった相手との6ポイントマッチをことごとく落としてきている。その勝負弱さがこの順位につながってしまっていることは否めない。J1に生き残るためには今節・湘南戦に勝利することは絶対だ。

20位:横浜FC 勝点27 得失点差-40 残り試合 神戸(H)、大分(A)、札幌(H)

残留に向けて最も厳しい位置にいるのが横浜FCだ。19位のベガルタ仙台とは勝点27で並んでいるが、他のチームと比べて得失点差が大きく開いてしまっているため、同勝点に並んだ場合、下回ってしまうことは確実。その意味では残り3試合全勝することが最低条件である。今節の結果次第では降格が決まったしまう可能性もあるが、よい意味で開き直って戦い、目の前の戦いに集中したい。

正直言えば、3連勝できたとしても勝点は最大で『36』。これは、湘南ベルマーレと清水エスパルスが残り3試合で1勝してしまえば届く数字であり、得失点差を考えれば残留は厳しいと言わざるを得ない。奇跡の大逆転残留を成し遂げるためには、大量得点での3連勝しか道は残されていないだろう。

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