元日本代表の内田篤人氏と大久保嘉人氏が、現役時代の思い出話に花を咲かせた。
テーマはフェリックス・マガト監督の練習について。内田氏がシャルケ、大久保氏がヴォルフスブルク時代に師事したそのドイツ人指揮官は、選手に軍隊さながらのトレーニングを課すことで有名だ。
あまりの厳しさから「鬼軍曹」の異名を取ったマガトとの日々は、今でもふたりの脳裏に焼き付いているという。DAZNのYoutube公式チャンネル『内田篤人のFOOTBALL TIME #65|未公開トーク』でこう振り返った。
内田氏から「きつかったですか?」と振られた大久保氏は、「きついっていうか、なんだろう…。予定が出ない。朝6時から体育館とかで」と言葉を絞り出す。これには内田氏も「やってました。メディシンボール…」と渋い表情。大久保氏が続ける。
「跳び箱とか。そう、こういうのとかさ(ふたり揃って、登り棒のような仕草を見せる)。もう、朝6時…。で、寒いし。あとはヨーロッパリーグから帰って来て、遊びのリカバー。ボールを手で遊ぶ。それ、やっぱワイワイするじゃないですか。それを見たマガトはムカついたかなんか知らないけど、『お前たち、もう帰れ』と。『帰らんなら、走れ』と。ずーっと走らされた」
噂に違わぬ(?)秘話に、内田氏も爆笑しつつ「怖っ!! リカバリーですよね?」と質問。すると、大久保が淡々と語り出す。
「そう。おかしいねと思って、ドイツ人が『言いに行くわ』みたいになったんだけど、『お前が行ったら、お前が干されるから。試合に出られなくなるから、一つになって、みんなで言いに行こう』って。で、みんなで言いに行って、練習は終わった。(マガトが)『帰れ』って言って、帰った」
あまりにも理不尽に聞こえるが、マガトには意外な一面もあったという。それは「優しかったんですよ。俺にはマガト」(大久保)という部分で、内田氏も「たしかに、個別で日本人には優しいんですよ」と頷く。
ただ、ふたりともマガトのトレーニングはこりごりのよう。「あぁ、懐かしいな。でも、もう無理だな、俺。ちょっともう練習できないと思う」という内田氏に対し、大久保氏も間髪を入れずに「いや、俺も無理」と苦笑いを浮かべていた。
そんなマガトも現在68歳。2017年12月を最後に監督業から離れ、ディレクター職を歴任している(現在はフリー)が、またどこかで「鬼トレ」で話題をさらう日は訪れるだろうか。
内田篤人のFOOTBALL TIME
- 配信: DAZN
- 配信日:毎週木曜
- 出演:大久保嘉人(ゲスト出演)、内田篤人、野村明弘
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