ついに最終決戦を迎えたUEFAチャンピオンズリーグ決勝。現地時間8月23日に決勝が行われた。
決勝総評
異例の長期戦となった2019-20シーズンを締めくくるに相応しく、近年まれに見るハイレベルなファイナルとなった。
キックオフ直後から激しいプレスを仕掛けるなど、ビッグイヤー獲得への強烈な意思を見せた両者。超ハイスピードで攻守が入れ替わる中、20分過ぎから両チームとも相手ゴールに迫り、決定機を作っていく。しかしPSGのケイロル・ナバス、バイエルンのマヌエル・ノイアーという両守護神が圧巻のパフォーマンスを見せ、前半はスコアレスで折り返す。
そして試合が動いたのは、59分のことだった。セルジュ・ニャブリが右サイドの深い位置を取ると、パスをトーマス・ミュラーが落とす。ペナルティーエリア脇で受けたヨシュア・キミッヒが丁寧なクロスを送り、ファーに飛び込んだキングスレイ・コマンがヘッドで押し込んだ。決勝戦でスタメンに抜擢されたウインガーが古巣相手に貴重な先制点を奪う。
劣勢に陥ったPSGは、ネイマールやキリアン・ムバッペを中心にチャンスを作り、トーマス・トゥヘル監督も選手交代などで勝負を仕掛ける。しかし、後半アディショナルタイムのビッグチャンスは惜しくもエリック・チュポ＝モティングに合わず。リードを守り切ったバイエルンが1-0で勝利し、7年ぶりのビッグイヤーを掴んだ。
ブンデスリーガやDFBポカールと合わせ、2012-13シーズン以来となる三冠を達成したバイエルン。今季CLでは11試合無敗、それどころかチャンピオンズ・カップ時代も含めて史上初となる全勝優勝を達成している。また得点王には、15ゴールを挙げたロベルト・レヴァンドフスキが輝いた。
決勝結果
PSG 0-1 バイエルン
【得点者】コマン（59分）
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