試合の概要
前節の“エル・クラシコ”で連敗を止めはしたものの、不安定な戦いが続くレアル・マドリードと、今季未だ勝利のないウエスカの一戦。浮上のきっかけを掴みたい両者が、エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノで激突する。
レアル・マドリード（2位 勝点13 ｜ 4勝1分1敗 ｜ 9得点4失点）
宿敵バルセロナを3-1で下し、公式戦の連敗を「2」で止めていたレアル・マドリード。しかし27日のチャンピオンズリーグでは、ボルシアMG相手に2点をリードされる展開に。87分、後半アディショナルタイムの得点で辛くも追いつきはしたが、結果・内容共に厳しい一戦となった。ラ・リーガ王者として臨んだ今シーズン、序盤戦は不安定な状態が続いている。
ウエスカ戦でも、引き続きマルティン・ウーデゴールが欠場。またダニエル・カルバハル、アルバロ・オドリオソーラに加え、ナチョも負傷中。右サイドバックを務めてきた3選手がケガを抱えているため、バルセロナ戦の途中から入ったルーカス・バスケスが同ポジションを埋めることになりそうだ。
昨季から守備は安定したものの、やはり得点力不足が引き続き悩みの種となっているレアル・マドリード。“エル・クラシコ”でもカリム・ベンゼマのチャンスメイク、大一番に圧倒的に強いセルヒオ・ラモスへの依存度が浮き彫りとなった。またビルドアップ時もトニ・クロースへの負担は重く、チームの完成にはまだまだ時間がかかりそうだ。ウエスカは、第6節で敗れたカディス（0-1）と同様に堅守速攻に活路を見出すことが予想されている。引かれた相手をどう崩すのか、被カウンターをどう止めるのか、ジネディーヌ・ジダン監督の采配に注目だ。
注目選手：エデン・アザール
長い長い離脱期間を経て、前述のボルシアMG戦でようやく復帰を果たしたアザール。レアル・マドリードの7番を背負うこの男のパフォーマンスは、チームの今後を占うほど重要なものとなる。ベンゼマへの依存度が深刻なチームに、新たな風を吹かせることができるだろうか。
予想スタメン（4-3-3）
GK：クルトワ
DF：バスケス、ヴァラン、S・ラモス、マルセロ
MF：モドリッチ、カゼミーロ、クロース
FW：アセンシオ、ベンゼマ、アザール
ウエスカ（18位 勝点5 ｜ 0勝5分2敗 ｜ 5得点10失点）
開幕戦となったビジャレアル戦（1-1）、第3節バレンシア戦（1-1）、第4節アトレティコ・マドリード戦（0-0）と強豪相手にも奮闘し、勝ち点を1ずつ持ち帰っているウエスカ。しかし勝ち星を掴むまでには至らず、未だラ・リーガで勝利から見放されている状況が続いている。
良い戦いは見せているものの、第5節エルチェ戦（0-0）ではシュート18本を放ちながら無得点に終わるなど、決定機を活かせていないウエスカ。浮上のためには攻撃陣の奮起が必要だが、直近2試合を欠場していた岡崎慎司がレアル・マドリード戦での復帰が予想されている。頼れるベテランFWの復帰は、チームにとって嬉しいニュースだ。
レアル・マドリード戦では主導権を握られることが予想される。そのため、やはり第6節で王者を破ったカディスのように、強固な守備ブロックとスピード感あふれるカウンターを軸に戦いたいところ。敵地で厳しい戦いが予想されるが、1ポイントでも掴みたい一戦だ。
注目選手：岡崎慎司
負傷のため直近2試合を欠場していたが、レアル・マドリード戦では復帰が予想される昨季チーム得点王。昇格の立役者となったベテランアタッカーは、大一番の経験も十分。王者との一戦では、攻守両面で必ず力になってくれるはずだ。気のゆるみが散見されるレアル・マドリードDFの一瞬のスキを突き、ゴールという結果をもたらしたい。
予想スタメン（4-4-2）
GK：A・フェルナンデス
DF：マフェオ、プリード、シオヴァス、ハビ・ガラン
MF：フェレイロ、リコ、モスケラ、ガルシア
FW：岡崎、ラミレス
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2020年10月31日（土）日本時間22:00
- 解説：小澤一郎 実況：桑原学
- 会場：エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノ
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