試合の概要
12位アーセナルと13位アストン・ヴィラ。両者とも上位進出を目指す中、勝ち点3が欲しい状況で1ポイント差の両者が激突する。
アーセナル（順位：12位 勝点11 ｜ 3勝2分け3敗 ｜ 7得点12失点）
開幕3連敗の後に3連勝と復調の兆しを見せたが、直近2試合は相手に押される展開で、なんとかドローに持ち込んでいるアーセナル。特に前節のクリスタル・パレス戦(2-2)の後半は敗色濃厚だったが、ラストプレーでFWアレクサンドル・ラカゼットが値千金の同点弾。途中出場のストライカーに救われはしたが、結果・内容ともに不満の残るものとなった。
さらにパレス戦では、ジェームズ・マッカーサーに蹴られる形となったブカヨ・サカが負傷交代に（ミケル・アルテタ監督は退場判定ではないことに抗議している）。アストン・ヴィラ戦に間に合うかは不透明で、チームを牽引する活躍を見せていたアタッカーが不在となれば大きな影響がありそうだ。
すでに首位チェルシーとは8ポイント差をつけられたアーセナル。今季こそトップ4フィニッシュを目指す彼らにとって、序盤戦でこれ以上ポイントを落とすことは許されないだろう。また今後は厳しい相手が続くだけに、アストン・ヴィラ戦こそ3ポイントを手にしたい。守備ラインの安定によって徐々に後方の問題は解決してきてはいるが、攻撃時のファイナルフェーズでの工夫に乏しい場面が散見される。いち早く攻撃のパターンを増やしたい。
注目選手：冨安健洋
パレス戦では攻撃時に中盤の位置まで絞るなど、新たな試みの中でも一定のパフォーマンスは見せた冨安。アルテタ監督も「良い時間帯と悪い時間帯があったが、パフォーマンスには本当に満足だ」と評価していた。アストン・ヴィラ戦では、ダニー・イングスやオリー・ワトキンスといった実力者との対峙が予想される。これまで通りチームに安定感を与えることができるだろうか。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK：ラムズデール
DF：冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー
MF：トーマス、ロコンガ、ペペ、ウーデゴール、スミス＝ロウ
FW：オーバメヤン
アストン・ヴィラ（順位：13位 勝点10 ｜ 3勝1分け4敗 ｜ 12得点12失点）
今夏ジャック・グリーリッシュというエースを引き抜かれたが、代わりにアタッカー陣を多数補強したアストン・ヴィラ。しかし、そうしたアタッカー陣が結果を残しているとは言い難く、やや苦戦が続く序盤戦となっている。
そんな中で名門の敵地に乗り込むアストン・ヴィラだが、期待の新戦力レオン・ベイリーは負傷によってこの試合でも出場できるか不透明な状況に。その他の主力選手に離脱者は発生していないが、1人で状況を解決できるウインガーを欠くのは痛手となりそうだ。
序盤戦ではチャンスを作りフィニッシュに持ち込む場面は作れているが、やや失点数が多いことが気がかり。ボール保持からチーム全体を押し上げてくるアーセナルに対し、手数をかけないスピード感ある攻撃でチャンスを狙いたい。そのためにも、まずは守備ラインとボールを奪う位置を設定すること、アーセナル攻撃陣が得意とするハーフスペースへの侵入を許さないことが重要となりそうだ。
注目選手：オリー・ワトキンス
昨季初挑戦のプレミアリーグで14ゴールを決める活躍を見せ、イングランド代表デビューも果たしたワトキンス。そのスピードやフィジカル、スペースを見つける眼や献身性によって10月の招集も受けていたが、今季は6試合で1ゴールとやや物足りない。上位進出が期待される中、エースとしてチームを牽引したい。
予想スタメン(3-4-1-2)
GK：マルティネス
DF：コンサ、ミングス、ツアンゼベ
MF：キャッシュ、マッギン、ルイス、ターゲット、ブエンディーア
FW：ワトキンス、イングス
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：川勝良一 実況：安井成行
- キックオフ：2021年10月23日（土）日本時間4:00
- 会場：エミレーツ・スタジアム
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