試合の概要
8試合を終えて首位を走るチェルシーと、最下位のノリッジ。対象的なチームが第9節で対戦する。
チェルシー（順位：1位 勝点19 ｜ 6勝1分け1敗 ｜ 16得点3失点）
マンチェスター・シティに敗れ(0-1)、リヴァプールと引き分け(1-1)と、優勝争い最大のライバルとの対戦ではポイントを落としたが、それ以外の試合では全勝。トーマス・トゥヘル監督初のフルシーズンを戦う今季、最大の目標へ向けて好調な滑り出しであることは間違いない。
しかし、週末の試合に向けて大きな不安も。直前に行われたチャンピオンズリーグの試合で、ロメル・ルカク＆ティモ・ヴェルナーが負傷交代に。トゥヘル監督はまだケガの程度は判明していないとしつつ、「彼らなしでの解決策が必要だ」と離脱を強いられることを示唆している。特に今季チーム戦術の要であったルカクの離脱は、チェルシーに大きな影響を与えることになるだろう。
チェルシーには世界屈指のアタッカーが複数在籍しており、選手層も世界屈指だ。だがストライカータイプの選手を2人同時に失うことになれば、チームの調整は必須となる。これまでの実績やスカッドのクオリティ等を見れば圧倒的優位であることは間違いないが、新たに得点パターンを見つける必要があることは間違いない。
注目選手：カイ・ハヴァーツ
トゥヘル体制下で真価を発揮しつつあるハヴァーツだが、直近のリーグ戦3試合では計45分に満たない出場時間に終わるなど、ややポジションを失いかけていた。そんな中でストライカー2人が負傷したことは、彼にとっては大きなチャンスだ。ルカクやヴェルナーと同じプレーはできないが、狭いエリアでのポジショニングや冷静な視野、タッチのセンスは逆に2人にはないもの。自身の長所を活かしつつ、求められるゴールを奪いたい。
予想スタメン(3-5-2)
GK：メンディ
DF：チャロバー、クリステンセン、リュディガー
MF：アスピリクエタ、カンテ、ジョルジーニョ、コヴァチッチ、アロンソ
FW：ハヴァーツ、マウント
ノリッジ・シティ（順位：20位 勝点2 ｜ 0勝2分け6敗 ｜ 2得点16失点）
1シーズンでプレミアリーグへと戻ってきたノリッジだが、2年前よりも苦しい序盤戦になっていることは間違いない。開幕から悪夢の6連敗で、直近2試合はなんとかドローに終わっているものの、ゴールはなし。未だ勝利もなく、現時点で降格候補筆頭に挙げられてしまっている。
さらにケガ人も続出。チェルシー戦でもトッド・キャントウェルやサム・バイラムら主力の出場は不透明だ。ダニエル・ファルケ監督は5バックの導入など試行錯誤を続けてきたが、厳しい状況は続いている。
敵地でのチェルシー戦では、主導権を握られる時間が長くなることが予想される。それでも、5バックを採用した直近2試合は相手にポゼッション率で上回られながらも失点を許さず、耐えながらポイントは掴んでいる。自ら主導権を握るスタイル以外で勝ち点を掴んだのは好材料だ。難しい試合になることは確実だが、この2試合の経験を活かしたい。
注目選手：テーム・プッキ
2シーズン前はプレミアで11ゴール、昨季はチャンピオンシップ（2部）で26ゴールと、エースとして得点を重ねてきたプッキ。しかし、今季はチームの不調もあってここまで2ゴールのみ。またいずれの得点も勝ち点に繋げられず、悔しい思いを抱えているに違いない。チェルシー戦も守備に追われる時間が増えるだろうが、そんな中でも抜群のポジショニングからワンチャンスを活かすことができるだろうか。
予想スタメン(5-3-2)
GK：クルル
DF：アーロンズ、カバク、ギブソン、ハンリー、ヤヌリス
MF：レス=メル、ノルマン、マクリーン
FW：サージェント、プッキ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- 解説：林陵平 実況：永田実
- キックオフ：2021年10月23日（土）日本時間20:30
- 会場：スタンフォード・ブリッジ
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