試合の概要
ミラノを本拠地に置くミランとインテル。チャンピオンズリーグ優勝を成し遂げたチーム同士による唯一のローカルダービー、ミラノダービーが7日に行われる。
ミラン（順位：2位 勝点31 ｜ 10勝1分け0敗 ｜ 25得点10失点）
昨季は“冬の王者”に輝きながら、最後は宿敵にスクデットを譲ったミラン。リベンジを期して迎えた今夏は積極的に補強に動くと、ここまでの11試合で10勝1分けと未だ負けなし。苦しんだ試合はあったものの、しぶとく勝ち点を積み上げ、ナポリとともにリーグトップを快走中だ。
リーグ戦序盤から離脱者は少なくないが、今のミランはステファノ・ピオリ監督の下でセリエA屈指の完成度を誇っており、誰が出てもチーム力が落ちることは殆どない。だが、その中でも中心となる数選手がおり、今回のダービーでは攻撃の軸となっていたテオ・エルナンデスが出場停止に。彼を欠くことは大きな痛手となりそうだ。
左サイドバックには不安は残るが、それでも今のミランであれば解決してしまいそう……そんな雰囲気が漂うほどに好調であることは間違いない。若手中心のメンバーはピッチ上で労を惜しむことなく走り続け、特にボールロスト後のカウンタープレスは広く称賛されている。大一番でも守備をベースにしつつ、最前線に構えるエースに良質なボールを届けたい。
注目選手：ズラタン・イブラヒモヴィッチ
やはり再注目はこの男。10月に40歳の誕生日を迎えたイブラヒモヴィッチだ。今季はケガで出遅れたが、セリエA出場5試合で3ゴール2アシストと確実に結果を残している。直前のポルト戦も14分の出場と温存されたため、コンディションも問題ないだろう。昨季のダービー一戦目では2ゴールを奪い、「ミラノにいるのは王じゃない。神だ」と宣告した“神”は、今季最初のダービーで何を見せてくれるのだろうか。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK：タタルシャヌ
DF：カラブリア、ケアー、トモリ、バロ・トゥレ
MF：ケシエ、トナーリ、サレマーカーズ、ディアス、レオン
FW：イブラヒモヴィッチ
インテル（順位：3位 勝点24 ｜ 7勝3分け1敗 ｜ 28得点12失点）
王者として迎えた今シーズン、ロメル・ルカクを放出したものの、代役として獲得したエディン・ジェコがここまで7ゴールと大活躍。上位陣との対戦で勝ち点を落としたためにミランと7ポイント差ではあるが、リーグ最多得点を誇るインテルも盤石のスタートを切ったと言えるだろう。
心臓の問題と戦うクリスティアン・エリクセンは起用できないものの、こちらは開幕からほとんど主力選手に離脱者がいないことも大きなアドバンテージ。選手層はセリエA屈指であり、新指揮官シモーネ・インザーギの戦術も早々にフィットした。ミランに負けず劣らず、チーム力はリーグトップクラスである。
今回のダービーではボールを握る時間が増えそうなインテルだが、システムのかみ合わせ上、フリーになりやすいウイングバックを攻守両面でうまく活用できるかがカギを握りそうだ。インターナショナルマッチウィーク前の重要な“シックスポインター”で、最高の結果をつかめるだろうか。
注目選手：エディン・ジェコ
ローマから満を持して加入すると、チームトップの公式戦8ゴールをマーク。40歳イブラヒモヴィッチの活躍が大きく取り沙汰されているが、35歳のジェコだって負けていない。最前線でのポストプレーからフィニッシュワークまで、歳を重ねる毎に完成されていくボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表FWのプレーに注目だ。
予想スタメン(3-5-2)
GK：ハンダノヴィッチ
DF：シュクリニアル、デ・フライ、バストーニ
MF：ドゥンフリース、バレッラ、ブロゾヴィッチ、チャルハノール、ペリシッチ
FW：マルティネス、ジェコ
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2021年11月8日（月）日本時間4:45
- 解説：細江克弥 実況：八塚浩
- 会場：サン・シーロ
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