セリエAの20クラブは、所属選手の給与を最大1/3カットする方針で合意に至った。レーガ・セリエAが公式サイトで発表している。
新型コロナウイルスにより、甚大な被害を受けているイタリア。死者数は世界最多1万6523人に上り、緊急事態が続く状況だ。当然セリエAなどはすべて中断し、再開のめどはたっていない。
試合が中断したことにより、各クラブは放映権収入やマッチデー収入が断たれ、苦しい財政状況を強いられている。ブンデスリーガやラ・リーガの複数クラブは、スタッフの雇用を維持するために所属選手の給与を一時カットすると発表。財政難を乗り切るため、様々な施策を講じている。
そしてセリエAでは、6日に全20クラブがビデオ会議を開催。所属選手や監督らの給料の削減について議論が行われ、今シーズンの給料の減額について、全会一致で合意に至った。リーグ戦が再開できない場合は、給料4カ月分に値する年俸の1/3を削減。今季全日程を消化できた場合には、給料2カ月分に値する年俸の1/6を削減する方針を固めた。なお、すでに選手と給与カットで合意しているユヴェントスは対象外となる。
各クラブは今後、今回の内容を選手に提示し、合意を目指すことになる。しかし、イタリアサッカー選手協会(AIC)のダミアーノ・トンマージ会長は「経済的損害のすべてを選手に負担させようとする考えには懸念を抱く」と不満を表明。さらにウンベルト・カルカーニョ副会長も「恥ずべき提案であり、受け入れられない」と不快感を露わにした。
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