試合の概要
年始早々に迎えたセリエA注目の大一番。ミラン対ユヴェントスの一戦が、サン・シーロで行われる。
ミラン(1位 勝点37 | 11勝4分0敗 | 34得点16失点)
欧州5大リーグで唯一無敗を継続、得失点差+18と素晴らしい内容で首位を快走するミラン。絶対エース、ズラタン・イブラヒモヴィッチが負傷のために7試合も欠場中だが、その間も5勝2分けと勢いは止まりそうにない。現時点では、イタリア最強のチームと言えそうだ。
今季のミランはステファノ・ピオリ監督の下、徹底的なハードワークと献身的なフリーランを植え付けられた若手選手が躍動。イブラヒモヴィッチを除けばいわゆる“スター選手”は不在であるが、攻守に連動の取れた戦いで見事な成績を収めている。それはスタッツにも表れており、得点数はリーグ2位、失点数はリーグ3位。1試合の平均シュート数(15.9)やタックル数(17.1)はリーグトップだ(※『Who scored』より)。なお、意外にも総走行距離(108.585km)はリーグ9位。カウンター時など、効果的なタイミングでパワーをかけられていることも伺える。
そんな絶好調のロッソネリが次節対戦するのは、絶対王者ユヴェントス。引き続きイブラヒモヴィッチやイスマエル・ベナセルは欠場、前節退場のサンドロ・トナーリも出場停止と主力を複数名欠くことになるが、ラファエウ・レオンら代役を務める若手選手が躍動中。ピオリ監督も語るように、チームメンタリティに自信を持って大一番を迎えることになる。この一戦で勝利を飾れば、いよいよ2010-11シーズン以来のスクデットも現実味を帯びてくるだろう。
注目選手:ラファエウ・レオン
大きな期待を集めていた才能が、今季ついに開花。188cmの長身に強靭なフィジカルや抜群のスピードだけでなく、今季はファイナルサードでのプレーの質が飛躍的に向上。リーグ戦11試合で4ゴール3アシストと、得点に絡めるようになった。直近3試合で2ゴールと好調でもある。王者との一戦でも最前線に入ることが濃厚であるが、大エースの代わりに勝負を決めるゴールを決められるだろうか。
予想スタメン(4-2-3-1)
GK:ドンナルンマ
DF:カラブリア、ケアー、ロマニョーリ、T・エルナンデス
MF:クルニッチ、ケシエ、ディアス、チャルハノール、レビッチ
FW:レオン
ユヴェントス(5位 勝点27 | 7勝6分1敗 | 29得点14失点)
序盤戦のつまずきを取り戻しつつあったが、年内最終戦となったフィオレンティーナ戦でついに今季初黒星(0-3)。やはり引き分け数が多く、勝ちきれない試合が続いており、勝ち点を思うように積み重ねられないのが現状だ。
それでも、アンドレア・ピルロ新監督の下でチームは新戦術にフィットしてきている。ポゼッション率はリーグトップを記録しており、懸念されていたパウロ・ディバラのコンディションも上向いてきた。さらに新年初戦のウディネーゼ戦では、クリスティアーノ・ロナウドが2ゴール1アシストと躍動。アルバロ・モラタや新型コロナウイルスに感染したアレックス・サンドロは欠場濃厚だが、こちらも主力選手たちは良いコンディションで大一番を迎えられることになりそうだ。
スクデット獲得がノルマとされるユヴェントス。いくら新米監督といえど、ピルロ監督にとって優勝は「最低条件」に設定されているだろう。これまで批判的な声はクラブ内外から上がってはいないが、もしミラン戦を落とせば、周囲が騒がしくなることは間違いない。この“6ポインター”では、3ポイントが絶対に欲しいところだ。
注目選手:クリスティアーノ・ロナウド
35歳となった今でも圧巻のプレーを続け、気が付けばセリエAの得点ランクトップ(14ゴール)に立っているC・ロナウド。クリスマス休暇明けでもコンディションが最高の状態であることは、ウディネーゼ戦で証明して見せた。新年早々に迎えた今季を占う大一番でも、ネットを揺らすことが期待される。
予想スタメン(4-3-3)
GK:シュチェスニー
DF:クアドラード、デ・リフト、ボヌッチ、ダニーロ
MF:マッケニー、ベンタンクール、ラムジー
FW:キエーザ、ディバラ、C・ロナウド
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年1月7日(木)日本時間4:45
- 解説:佐藤寿人 実況:八塚浩
- 会場:サン・シーロ
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