トレント・アレクサンダー=アーノルドは彗星の如く現れて瞬く間にワールドクラスの評価を得たが、リヴァプール下部組織から早くもその先輩を追う者が出てきた。ウェールズ出身のネコ・ウィリアムズだ。
2009年にリヴァプールユースに入団したネコ・ウィリアムズは、2019年10月のカラバオカップ、アーセナル戦でトップデビュー。18歳ながらも堂々としたプレーぶりでユルゲン・クロップ監督にアピールした。
さらに年明けのFAカップ3回戦ではエヴァートンとのマージーサイド・ダービーで先発に抜擢。持ち前の鋭いキックや積極的な攻撃参加で1-0の勝利に貢献すると、試合後にはクロップ監督から「我々は若手選手の中から(アレクサンダー=アーノルドに)対抗できるような選手を育成していきたいと考えている。ネコ・ウィリアムズはかなり有望だね」と称賛され、その評価をさらに高めた。
そして、同シーズン6月のクリスタルパレス戦では、A=アーノルドとの交代でプレミアリーグデビュー。最終的に2019-20シーズンはトップチームで公式戦11試合に出場した。
クロップ監督は有望なネコ・ウィリアムズを新シーズンもレンタルに出すことなくチームにとどめ、実質的な右サイドバックの2番手として信頼を示すことに。ウェールズ代表のライアン・ギグス監督もクラブでのプレーぶりを評価する形で、9月にフル代表初キャップを刻ませた。
2020-21シーズンにはチャンピオンズリーグデビューも果たしたネコ・ウィリアムズ。飛ぶ鳥を落とす勢いでキャリアを駆け上がる新鋭がA=アーノルドの本当の脅威となる日も遠くないかもしれない。
プレースタイル
ユーティリティな選手が増えている現代フットボール界の中で、ネコ・ウィリアムズは右サイドバックというポジションに特化したスペシャリストタイプだ。先輩であるA=アーノルドと同様に、抜群のキック精度を活かしたクロスやフィードが持ち味。大柄ではないが体幹の強さと積極性を持ち合わせており、プレミアリーグの屈強な選手相手にも簡単に球際の競り合いで負けることはない。経験とともに判断力や守備時のポジショニング、一つ一つのプレー精度を高めていけば、よりA=アーノルドの域に迫ることができるはずだ。
プロフィール・経歴
ネコ・ウィリアムズ/Neco Williams
2001年4月13日生まれ 183cm・72kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2019-20 | リヴァプール | 6試合・0得点 |
2020-21 | リヴァプール | 4試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2020年12月23日現在)
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