試合の概要
前節引き分けたため逆転でのセリエA優勝へ向け後がなくなったインテルが、現在5戦負けなし(3勝2分け)と好調のフィオレンティーナをホームに迎える。イタリア名門同士による注目の一戦だ。
インテル(2位 勝ち点72 | 21勝9分4敗 | 74得点36失点)
前節ローマに押し込まれながらも、終盤の同点弾でなんとか1ポイントを獲得したインテル(2-2)。しかし、ラツィオとの上位対決を制したユヴェントスとの差は「8」にまで広がり、逆転優勝が遠のいてしまった。アントニオ・コンテ監督は超過密日程に「狂人的」と不満を爆発させていたが、それでも可能性はわずかに残されており、フィオレンティーナ戦を含めた残り4試合は全勝が絶対条件となる。
フィオレンティーナ戦へ向けては、引き続きステファノ・センシとマティアス・ベシーノがケガのため欠場が濃厚。それでも、ローマ戦で負傷から復帰したロメル・ルカクがスタメンに名を連ねることは濃厚で、コンテ監督は自身が望むチームを送り込むことができそうだ。
選手の質やスタイルを考えると、今回の一戦ではボールを握る時間が長くなることが予想されるインテル。今季は正確で鋭いカウンターは称賛されながらも、ボール保持時のクオリティが足りないと批判を浴びてきた。引いて構える相手をコンテ監督はどのように崩していくのか、その采配に注目だ。
注目選手:ロメル・ルカク
負傷で32節、33節と欠場していたが、ローマ戦で67分から途中出場したルカク。短い出場時間だったがコンディションの不安をそれほど感じさせず、87分には同点弾となるPKを冷静に沈めている。先発復帰が予想されており、“相棒”ラウタロ・マルティネスと共に直近5試合で2度クリーンシートを記録しているフィオレンティーナ守備陣をこじ開けたい。
予想スタメン(3-5-2)
GK:ハンダノヴィッチ
DF:シュクリニアル、デ・フライ、バストーニ
MF:カンドレーヴァ、ガリアルディーニ、ブロゾヴィッチ、バレッラ、ヤング
FW:ルカク、L・マルティネス
フィオレンティーナ(12位 勝ち点42 | 10勝12分12敗 | 43得点45失点)
昨年12月に就任したジュゼッペ・イアキーニ監督の下、ようやく成績が安定してきたフィオレンティーナ。しかし、欧州カップ戦出場は現実的ではなく、残留もほぼ確実としているため、優勝を狙うインテルとはややモチベーションの差があるかもしれない。
それでも、中断明けに長期離脱からフランク・リベリやクリスティアン・クアメら主力アタッカー陣が復帰し、離脱者はマルコ・ベナッシのみとチーム状態は良い。さらにリベリやフェデリコ・キエーザら主力選手は好調を維持している。
インテル戦ではボールを握らる時間が長くなることが予想されるが、リベリやキエーザなど単騎で相手守備陣を崩せる選手を活かしながら、少ない手数で効果的なカウンターを仕掛けたいとこと。終盤戦で迎えたビッグクラブとの対戦で、来季につながる戦いを見せたい。
注目選手:フェデリコ・キエーザ
リベリの復帰に伴い、直近数試合はウイングバックでの起用が続くキエーザ。それでも持ち前のスピードと運動量、推進力あるドリブルやチャンスメイク能力を存分に発揮し、過去3試合で1ゴール2アシストを記録している。インテル戦では、速攻の重要なキーマンとなりそうだ。
予想スタメン(3-5-2)
GK:テラッチアーノ
DF:ミレンコヴィッチ、ペッツェーラ、カセレス
MF:キエーザ、ゲザル、プルガル、カストロヴィッリ、リオラ
FW:クアメ、リベリ
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年7月23日(木)日本時間4:45
- 実況:中村義昭
- 会場:スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
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