今シーズンは公式戦31試合に出場、5ゴールを挙げて、マッシミリアーノ・アッレグリの下で再出発したチームに貢献してきたボヌッチ。35歳の誕生日に臨んだヴェネツィア戦では、ドッピエッタ(1試合2得点)で自らの節目を祝った。
そんなユーヴェDFが『ダゾーン・イタリア』の特番「Supertele」にゲスト出演。すでに目標としていたリーグ戦4位以内を確定させたアッレグリのチームのパフォーマンスについて自身の見解を示した。
「シーズン途中でポイントを取りこぼしたこともあり、悔しい気持ちはもちろんある。あと2、3ポイント獲得できていれば、最終節までスクデット争いに加われたはずだった。だがユヴェントスは現在、過渡期にある。だからある種のミスは、許容範囲ともいえる。今後の成長の糧とし、前を向かなければならない」
「今年はチャンピオンズリーグ(UCL)出場権を獲得したが、来シーズンはイタリア国内だけでなく、ヨーロッパの舞台においても、より良い結果を残せるよう願っている」
ボヌッチは今シーズン、ケガの影響から、ベスト16敗退に終わったUCLのビジャレアル戦のセカンドレグや、イタリア代表として臨んだFIFA2022年ワールドカップ欧州予選プレーオフの北マケドニア戦など、重要な局面をピッチの外から見守ることを余儀なくされた。
「チームメートたちを助けることができず、外から見ているのは本当につらかった。チームの一員であるなら、常にそばにいたい。だが残念ながら僕は今シーズン、代表でもユヴェントスでも決定的な試合を欠場してしまった。ものすごく悔しいし、残念だ。だが現在の調子は良い。これからシーズン終盤を華麗に締めくくれるようにしたい」
唯一の過ちはミラン移籍
現在、『ダゾーン・イタリア』では、ボヌッチの元同僚であるアンドレア・バルザーリ氏が解説者を務めている。ユーヴェOBは、現役時代における35歳DFとの思い出を語りつつ、2017年夏のミラン移籍を振り返った。
「それぞれが自分の役割をこなしていて、とても楽しかった。チームワークがあり、信頼があり、僕らは全員、お互いを高め合いながら、技術的に大きく成長したんだ。誰も知らないレオの長所や短所? 選手としては世界最強DFの1人であり、大きな欠点はなかった。彼が間違えたのは、ミランへ行ったことだけだろう。だが戻ってきたのは良かった」
するとボヌッチは、「みんなも知っている通り、僕にとって何よりもユヴェントスが大事だ」と返答。「あの決断は、失望と怒り、フラストレーションの中で下してしまったんだ。だが過ちから学ぶことはできる。現在は若手選手の模範となることができて満足している。2024年に契約が切れるまでの少なくともあと2年は模範であり続けたい」と述べた。
22歳ヴラホヴィッチへのアドバイス
今年1月にフィオレンティーナから加入した22歳のセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチが話題に上がると、ユーヴェDFはベテランとしてアドバイスを送った。
「ヴラホヴィッチは、ボールを足元に置いてプレーする時、もう少し興奮しないようにしなければならない。いまはチームを押し上げるために、ボールをキープするよう指示を受けることがよくあると思うが、その瞬間に何をすべきなのかを理解できるようにしなければならない」
「ただ若い選手なので、気持ちが入り過ぎでしまうことがあるのは当然かもしれない。ドゥシャンのことは大切にしていきたい。彼はチームに熱狂やゴールをもたらし、他の選手の負担を減らしてくれた面もある。僕らにとって非常に重要な選手だ」
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求めるべきはプレーの美しさか結果主義か?
サッカー界においては、美しいプレーを求めるべきなのか、それとも結果を追求するべきなのか、長らく議論が行われてきた。ボヌッチは持論を展開した。
「正直、誰もが70~80%のボール保持率で楽しくプレーしたいと思っているはずだ。だが時には結果だけが求められる場合もある。両方をミックスすることができればベストの選択になるだろう。ただ、上手くいく時もあれば、そうでない時もある」
「例えば今シーズン、技術面で素晴らしいプレーを見せることができたのに勝てなかった試合があった。一方で技術面では良くなかったが、重要なポイントを持ち帰れた時もあった。それだけにあらゆる側面から成長していくべきだと考える。いくつかの試合では、若手の経験不足により代償を払った試合もあった。だが将来、ユヴェントスが重要な成績を残すための基礎は築けたように感じている」
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