5日に行われたセリエA第28節では、リーグ戦4戦未勝利で3位へと後退していたインテルがサレルニターナに5-0と圧勝。合計58ポイントを獲得して暫定1位へと再び浮上した。そんな中、前節を終えて首位のナポリは7日、57ポイントで並ぶミランとの直接対決を迎える。
現役時代にミランやインテルなどで活躍したパッツィーニ氏は、スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われるビッグマッチやスクデット争いについて、『ダゾーン・イタリア』の番組内で自身の考えを明かした。
「ミランはあきらめないはずだ。2年間にわたってプロジェクトを積み上げ、素晴らしいパフォーマンスを見せてきた。直近の2試合で引き分け、ファンやクラブはがっかりしただろうが、ミランは今後もスクデット争いを繰り広げていくはずだと思っている。一方のナポリも、前節でラツィオに偉大な勝利を収めて自信を持っている。ナポリ対ミランは味わい深い一戦になるはずだ」
元U-21イタリア代表指揮官のルイジ・ディ・ビアージョ氏もまた、ナポリとミランによる上位対決に注目。ルチアーノ・スパレッティのチームにやや分があると予想している。
「もちろんスパレッティは、チームの実力だけでなく、気持ちの面においても自信を持っているだろう。現時点において、ナポリが最もコンディションに優れたチームであり、対するミランは不安定な状態だ。だがスクデット争いに関しては、細部が違いを作る。そこで直接対決は重要になるだろう」
7日のビッグマッチは、2チームとスクデット争いを演じているインテルにとっても、注目の一戦となる。パッツィーニ氏もディ・ビアージョ氏も、「インテルは選手、スタッフ全員が試合を見るはずだ。当然、引き分けを望んでいるだろう」との意見で一致。両チームの痛み分けとなり、3チームともに58ポイントで並ぶことが、消化試合の少ないインテルにとって有利となると見ている。また、元U-21イタリア代表指揮官は、「もしどちらかの勝利を応援するとしたら、インテルは直接対決の結果を踏まえて、ナポリの勝利を望むだろう」と付け加えた。
ユヴェントスはスクデット争いから脱落?
一方、追い上げを狙う4位ユヴェントスの逆転優勝の可能性はあるのだろうか。現時点でインテルとは8ポイント、ナポリやミランとは7ポイントの差となる合計50ポイントを獲得したユーヴェ。指揮官マッシミリアーノ・アッレグリは、残り11試合で到達不可能な84~85ポイントを優勝ラインと見ているが、ディ・ビアージョ氏がこの点を分析した。
「ユヴェントスは事実上、スクデット争いから脱落している。優勝するためには、本当に83ポイント以上が必要になる可能性があると思う。上には3チームいる。その3チーム全部が、ここ数週間のようにのんびり進んでいくとはあり得ないだろう。まもなく、再び歩みを早めるはずだ」
パッツィーニ氏も、この意見に賛同。「1チームだけを追いかけているのであれば、7~8ポイント差を覆すような偉業も期待できるだろう。だが前には3チームもいる。全チームが失敗するかどうかというと、当然、難しくなる」と述べ、アッレグリのチームの逆転優勝は困難であるとの見解を示した。
放送・配信予定
- ナポリ対ミラン
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年3月7日(月)日本時間4:45
- 実況:北川義隆
- 会場:スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ
- ユヴェントス対スペツィア
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年3月7日(月)日本時間2:00
- 実況:八塚浩
- 会場:アリアンツスタジアム
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