セリエA24試合を終えて45ポイントを獲得している4位ユヴェントスと、23試合を消化して43ポイントの5位アタランタによる一戦。『DAZN(ダゾーン)イタリア』で解説者を務める元アタランタの“ティル(トレーラーの意味)”こと、ティリボッキ氏が、UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場枠を懸けた両チームの直接対決について分析を行った。
「唯一、確実に言えるのは、確かなことは何もないということだ」と述べ、予測が困難な試合であると指摘しつつ、戦術を解説した。
ヴラホヴィッチの加入で生まれた変化
11月にアリアンツスタジアムで行われた同カードでは、28分のFWドゥバン・サパタのゴールによりアタランタが勝利を収めた。だが今回、コロンビア代表FWは内転筋腱の負傷により不在。その代わりに主役となるかもしれないのが、今冬の移籍期間で加わった新戦力だ。
アタランタは、FWジェレミー・ボガおよびFWヴァレンティン・ミハイラを獲得した一方、ユヴェントスはMFデニス・ザカリアに加えて、今シーズンのセリエAで高い決定力を誇るFWドゥシャン・ヴラホヴィッチを引き抜いた。
ティリボッキ氏は、セルビア代表FWの加入により、ユヴェントスの攻撃に変化が生まれたと指摘する。
「ヴラホヴィッチが相手を引き連れてサイドへ開くと、中央にスペースが生まれて(アルバロ)モラタにとっても好都合となる。彼はスペースを狙った攻撃を得意としており、ヴラホヴィッチとの組み合わせなら、より良い動きができるだろう」
さらに7日(日本時間)のヴェローナ戦のセルビア代表FWの得点シーンを解説。FWパウロ・ディバラも含めた前線の3人が上手く機能していることを指摘した。
「ヴラホヴィッチは裏をとる攻撃もできる。ボールを奪ったディバラからパスが出ると、セルビア代表FWは素晴らしい攻撃を見せた。同時にモラタも攻撃の準備を万端にしていたため、相手守備陣を困惑させ、偉大なゴールが生まれた」
元アタランタFWは、ヴラホヴィッチが中盤まで下がり、ビルドアップにも貢献できることも重要視。「裏をとるだけでなく、連携による攻撃を見せるユーヴェにおいて、ヴラホヴィッチは新たなオプションを作り出してくれる。1トップとしてチームメートの攻撃をサポートできる」と指摘した。
ユヴェントスの守備の弱点は…
ティリボッキ氏は、マッシミリアーノ・アッレグリのチームの守備についても解説。右サイドが弱点であると指摘した。相手の攻撃の際、右サイドのディバラの戻りが遅れることで、ディフェンスラインごと押し込まれる危険性があるためだ。
対するアタランタの攻撃陣はこれまで、ジェノアなどのように守備固めをしたチームに苦戦している。ユヴェントスとの対戦では、まさにディバラが守備に回る左サイドで活路を見出すべきであると、ティリボッキ氏は主張する。
過去のFWルイス・ムリエルやMFマッテオ・ペッシーナのプレーを例に挙げ、ユーヴェ戦で出場が予想される新加入のボガが、サイドで1対1の状況を作り出し、エリア内へのパスやシュートに持ち込むことでチャンスにつながるとしている。
放送・配信予定
- アタランタ対ユヴェントス
- 配信:DAZN
- キックオフ:2022年2月14日(月)日本時間4:45
- 実況:八塚浩
- 会場:ゲヴィス・スタジアム
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