微妙な判定が下されたのは、J1第12節C大阪対G大阪の80分の場面だ。
G大阪のFKの場面で、こぼれ球を拾ったDF昌子源がシュート。これがペナルティエリア内にいたFW加藤陸次樹の右腕に当たり、ハンドでPKとなった。
しかし、この場面をよく見ると、至近距離で打たれたシュートを加藤が意図的にハンドしたようには見えなかった。今回はこの判定が妥当だったのかについて徹底的な議論が行われた。
平畠氏は「ハンドを取られても仕方がない気はしますけど、今までいろいろ、この番組で勉強してきたことを考えたら、ハンドは厳しいかなとも思う部分は自分の中であります」と回答。ノーハンドではないかという見解を述べた。
この意見に続き高木氏も「僕の考え方から言えば、ハンドじゃないと思います」と強調。「シュートと守備者・守備側との距離感があまりにも近すぎて、という状況の中で『手は広げていないな』と見て思った」と理由を語った。
一方で、原氏は「今のルールだとハンド」と主張。「やはりくっつけているとはいいながらも、横を向いちゃうと、ここに当たってしまう。俺は本当はハンドじゃないと思うけど、今のルールでここに当たっちゃったのはPKを取られてしまうんだろうなと思う」と現行のルールではハンドであると口にした。
両者の意見が分かれる中、JFA審判S級インストラクターを務める廣嶋氏は「ハンドというふうに判断をしています」と語り、見解を示した。
「体の幅が広がるような形で腕を持っていったのかどうか。当然足でブロックしにいっている時に意識しないと、人間の体の原理として手をスイングするはずなので、体から離れるはずなんです。ただ、体の幅を広げてしまったので。もう一つ、もともとこういう至近距離からのボールに対してボールが来ることを予測している時は、選手は手に当たらない配慮をしなければいけない。そこで言えば、DFがああいうシュートブロック、センタリングブロックにいく時は、どうやったら手に当たらないかを考えないといけないとなってくるのかなと思います」
「選手にとっては、特にDFにとってはかわいそうなルールかなと思います」としながらも、廣嶋氏はハンドが正しい判定であると今回の判定を尊重した。
非常に難しいジャッジとなったハンド判定。今後も同様の問題が出てきた時にはジャッジリプレイでの議論を期待したいところだ。
Jリーグジャッジリプレイ
- 配信:DAZN
- 配信日:毎週火曜日
- MC:桑原学
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