【注目選手】絶対的な対人能力を誇るCB、タイロン・ミングス｜ アストンヴィラ ｜ プレミアリーグ

イングランド出身ながらカリブ海のバルバドスにも出生ルーツを持つミングスは、イェートやチッペンハム、イプスウィッチといった下部リーグのクラブで徐々にステップすると、2015年の夏にプレミアリーグ昇格を果たしたボーンマスに推定800万ポンドで加入した。

しかし、ボーンマスでのリーグデビューとなったレスター戦ではわずか12分で負傷交代。膝の靭帯断裂という大怪我に見舞われ、シーズン絶望という受難を強いられた。長期離脱の末に復帰した翌シーズンも怪我の影響が残り、リーグ戦の出場はわずか7試合。さらに、翌シーズンにも背中の負傷でシーズンのほとんどを欠場することになった。

ボーンマスでのキャリアが負傷による暗いものになっていた中、2019年の冬にはアストンヴィラへのレンタル移籍が決定。そして、この移籍が転機となる。ほどなくしてレギュラーに定着すると、シーズン後半の15試合とプレーオフの3試合に出場。昇格プレーオフでは、ウェストブロム、ダービーを撃破してのプレミアリーグ昇格に大きく貢献した。

そして、2019-20シーズンもプレミアリーグで33試合に出場するなど、守備の要として活躍。2019年10月にはイングランド代表の初キャップを刻み、チームも見事に残留争いで勝ち抜くことに成功した。

キャリア全盛期を迎える中、辛い負傷の日々を乗り越えて最高の時を過ごすミングス。2020-21シーズンもさらなる飛躍を期待させるパフォーマンスを見せてくれるはずだ。

プレースタイル

196センチと恵まれた体格を誇るセンターバック。そのサイズから対人プレーとフィジカル勝負に抜群の強さを発揮し、大柄なストライカーが揃うプレミアリーグでも当たり負けすることはほとんどない。また、空中戦では圧倒的な高さで制空権を掌握。セットプレー時には攻守においてチームの大きな武器となる。読みの鋭さと素早い潰し、カバーリング力も魅力の一つ。さらに、闘志溢れるプレーぶりでチームを盛り立てることができるリーダー型のセンターバックだ。