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明治安田J1リーグ

【コラム】イメージはCL制覇のバイエルン・ミュンヘン。横浜F・マリノスは「未来」を見せられるか | Jリーグ

【コラム】イメージはCL制覇のバイエルン・ミュンヘン。横浜F・マリノスは「未来」を見せられるか | JリーグDAZN
【国内サッカー・ライターコラム】5日18時キックオフの明治安田生命J1リーグ第14節の神奈川ダービー。昨季の王者である横浜F・マリノスは、首位をひた走る川崎フロンターレと対戦する。現在、リーグで図抜けた力を持つ川崎Fに対し、横浜FMが勝利を手にするためには。西部謙司氏が両者の対戦を分析する。
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ポイントはハイプレスを外した先

どちらも攻撃型で、守備はハイプレス基調という似た者同士。単純な見方をすれば、ボールをより支配したほうが勝利に近づくように思えるが、そんなに簡単な話ではないかもしれない。

どちらも相手のハイプレスを外す力はある。問題はその先だ。

横浜F・マリノスはハイプレスの強度を維持するためにディフェンスラインの位置を非常に高く設定している。そのため、ボールにプレッシャーがかからないときにはリスキーな状態になっているのだが、そのリスクを軽減しようという姿勢はまったくと言っていいほど見られない。DFチアゴ・マルチンスの守備力という保険はあるものの、リスクはリスクのまま受け入れている。ポステコグルー監督は頑固なので、川崎フロンターレが相手でも戦い方を変えたりはしないだろう。つまり、ハイプレスは横浜FMの生命線になる。

スピードのあるFWのプレスバックとコンパクトな陣形で、川崎Fのパスワークを寸断できれば試合は横浜FMのものだ。ただそれはかなり困難で、90分間川崎Fのパスワークを分断し続けるのはまず無理である。つまり、横浜FMの高いラインは何度も無防備な状態にさらされる。大量失点もありえる。

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一方、川崎Fもハイラインだが、横浜FMほどライン維持に固執している印象はない。引くときは4-5-1の守備ブロックを形成する。ただ、これは川崎Fの数少ない弱点で、引き切らないうちはアンカーの両脇が空き、引き切ってしまうとカウンターアタックが難しくなる。今季、4-3-3への変更が大当たりだった川崎Fだが、このシステムは攻撃とハイプレスには向いているが引いて守るのには向いていない。その点で、横浜FMがボールを支配して押し込めばペースを握ることはできる。

どちらが自分たちのペースに持ち込むか

どちらも相手のハイプレスを外してのボール支配を目指すだろうが、どちらも最大の武器はカウンターである。特に横浜FMのFWはスピードがあり、カウンターの威力では川崎Fを上回るほどだ。ただし、横浜FMがカウンターのためにラインを下げ、意図的に相手にボールを持たせる選択をするとは思えない。これまでの戦い方から考えて、突然そういう選択をすることはないだろう。むしろそこは川崎Fのほうが柔軟性はある。

横浜FMに勝機があるとすれば、得意の戦い方を貫いてガチの勝負でねじ伏せるほかに、意図せず押し込まれる展開になってしまうことで逆にカウンターが発動するという流れがある。むしろよりチャンスがあるのは後者かもしれない。

ポイントはどちらがボール保持とハイプレスという本来のペースに持ち込めるか。ボールを支配すれば、どちらも相手の弱点を突きやすくなる。ただ、どちらにもカウンターの威力があるので、ペースを握ることが勝利に直結するとは限らない。特に横浜FMは意図せず押し込まれるほうが勝機はあるかもしれないという、かなりややこしい話になるわけだ。

横浜FMが理想とする勝ち方を目指すなら、プレーのテンポを上げ続けるしかない。川崎Fのハイプレスを外してカウンターに持っていくこと。奪われたらハイプレス。そのとき横浜FMはハイラインなので、川崎Fがプレスをかわせば裏をつく速攻になる。その繰り返しで試合が進むと、非常にテンポの速い流れになる。

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テンポが上がれば、フィジカル的にスピードに特化している横浜FMが有利になっていく可能性はある。イメージはUEFAチャンピオンズリーグで優勝したバイエルン・ミュンヘンのスタイル。それを実現できれば、川崎Fにも勝てるかもしれない。暑い日本でそれができるとは思えないが、時間限定で勝負を仕掛けていくことはできるかもしれない。

予想するなら、やはり川崎Fの優位は動かない。現在、図抜けた力を持つ川崎Fに真っ向から挑んで勝つには、横浜FMは「未来」を見せる必要がある。横浜FMが「未来」を見せて勝てばセンセーショナルで、優勝争いの流れは変わる。可能性は低いが、試合が始まるまで夢は見られる。

文・西部謙司

1962年9月27日生まれ。早稲田大学卒業後、学研『ストライカー』の編集部勤務を経て、02年からフリーランスとして活動している。

日時対戦カード会場放送予定
9月5日(土) 14:00北海道コンサドーレ札幌 vs サンフレッチェ広島札幌厚別DAZN
9月5日(土) 18:00横浜F・マリノス vs 川崎フロンターレ日産スDAZN
9月5日(土) 18:00清水エスパルス vs 柏レイソルアイスタDAZN
9月5日(土) 18:00名古屋グランパス vs 鹿島アントラーズ豊田スDAZN
9月5日(土) 18:30ベガルタ仙台 vs ガンバ大阪ユアスタDAZN
9月5日(土) 18:30湘南ベルマーレ vs ヴィッセル神戸BMWスDAZN
9月5日(土) 18:30大分トリニータ vs FC東京昭和電ドDAZN
9月5日(土) 18:45サガン鳥栖 vs 横浜FC駅スタDAZN
9月5日(土) 19:00セレッソ大阪 vs 浦和レッズヤンマーDAZN
NHK BS1

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