コスタリカ代表のレジェンドであるケイロル・ナバスはそのクラブキャリアにおいて、自身の力でポジション争いを制し続け、大きな栄誉を手にしてきた。
レバンテでの活躍が認められて2014年にレアル・マドリード入りしたK・ナバスだが、初年度はイケル・カシージャスの牙城を崩せず、ベンチを温める日々が続いた。さらに2015年の夏には、ダビド・デ・ヘアとのトレード移籍が間近に迫ったものの、FAXの不備により期限ぎりぎりで成立せず。喧騒の中で残留することが決まった。
しかし、一部ファンの失望の声に反発するかのように、ラファエル・ベニテス監督から正守護神に任命されたK・ナバスは、そのポテンシャルを存分に発揮。レギュラーとしての地位を確立すると、チャンピオンズリーグ(CL)ではデビューから738分間無失点という驚異的な記録し、優勝に貢献した。
怪我で出遅れた翌シーズンも徐々に調子を上げると、ジネディーヌ・ジダン監督の下でラ・リーガ優勝とCL2連覇を達成したチームの守護神に。さらに2017-18シーズンもハイパフォーマンスを継続し、CL3連覇の偉業に貢献。翌シーズンには、外国人GKとしてレアル・マドリードでは初となるラ・リーガ100試合出場も達成した。
2019年の夏には、ティボー・クルトワへのGK移行を図るチームの中で正GKとしてプレーすることが難しくなると、パリ・サンジェルマン(PSG)に新天地を求めた。欧州王者の座を渇望するPSGでも自身の経験を還元し、抜群の存在感を放っている。
また、コスタリカ代表としては、何と言っても2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)での活躍が思い出される。コスタリカの全5試合に出場して、失点はわずかに「2」。ビッグセーブを連発し、コスタリカ史上初のベスト8進出の立役者として母国の英雄となった。
プレースタイル
GKとして上背があるわけではないが、それを補って余りあるシュートストップ能力の高さが売りだ。驚異的なレスポンスを備え、飛び出しの判断とその勇気も称賛されるべき特徴。PKストッパーとしても高く評価されている。そして、CL3連覇やW杯での活躍からもわかるとおり、とりわけビッグゲームでの強さは抜群。その精神力の強さは並大抵のものではない。
プロフィール・経歴
ケイロル・ナバス/Keylor Navas
1986年12月15日生まれ 185cm・78kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2008-09 | サプリサ | 20試合・0得点 |
2009-10 | サプリサ | 23試合・0得点 |
2010-11 | アルバセテ | 36試合・0得点 |
2011-12 | レバンテ | 1試合・0得点 |
2012-13 | レバンテ | 9試合・0得点 |
2013-14 | レバンテ | 37試合・0得点 |
2014-15 | レアル・マドリード | 6試合・0得点 |
2015-16 | レアル・マドリード | 34試合・0得点 |
2016-17 | レアル・マドリード | 27試合・0得点 |
2017-18 | レアル・マドリード | 27試合・0得点 |
2018-19 | レアル・マドリード | 10試合・0得点 |
2019-20 | パリ・サンジェルマン | 21試合・0得点 |
2020-21 | パリ・サンジェルマン | 17試合・0得点 |
※2021年2月22日現在(成績は国内リーグ)
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