新型コロナウイルスの影響で中断されているUEFAチャンピオンズリーグ（CL）とUEFAヨーロッパリーグ（EL）は、今季の王者決定の方法としてミニトーナメント方式での開催の可能性が浮上しているようだ。イギリス『BBC』などが伝えた。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、欧州を中心に爆発的な広がりを見せており、セリエAを皮切りに各国リーグが中断の決断を下し始めている。例に漏れず、欧州サッカー連盟（UEFA）主催大会のCLとELでも延期が決定。今後どういった形で試合を進めていくのかが注目されている。
この状況を受け、UEFAは55の加盟国、欧州クラブ協会の役員、世界プロサッカー選手会（Fifpro）の代表らとともに17日に緊急ビデオ会議を開催する予定。その中で両トーナメントや今夏の欧州選手権（EURO）2020の方針について協議される模様だ。
そのオプションの1つとして浮上するのが、CLとELのミニトーナメント案だ。欧州クラブやリーグは各国リーグ戦を最優先させる考えが根強いため、過密日程を避けるための妥協案を提示しつつ、解決策を見出したいのが現状。その中で、両大会合わせて14試合が残されているベスト16終了後、準々決勝と準決勝を通常のホーム＆アウェイ方式から1発勝負に変更する可能性が浮上している。また、CLとELそれぞれの決勝の会場であるトルコのイスタンブールとポーランドのグダニスクで、短期間のうちに開催することもオプションとして考えられているようだ。
さらに、EURO2020を1年間先延ばしにすることで、国内リーグやUEFA主催大会を全うできるだけの時間が十分に得られるとも考えられているようだが、そうなれば2021年のカレンダーに大きな影響を及ぼすことは避けられない。
多くの問題を抱える中、17日の緊急会議でどのような結論が導き出されるのか注目したい。
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