4強をかけた戦い
ヨーロッパリーグ(EL)ラウンド16が5日と6日に開催。その結果、7カ国からの計8チームによるベスト8が出揃った。
インテル対レヴァークーゼン
今季のセリエAで2位のインテルとブンデスリーガ5位のレヴァークーゼンが激突。インテルは5日のヘタフェ戦をロメル・ルカクとクリスティアン・エリクセンという新加入2選手のゴールにより2-0で制し、ベスト8進出を決めた。とりわけ、エースのルカクは今季公式戦30発の大台に乗せて勢いに乗っており、ここでも期待大だ。
一方、グラスゴー・レンジャーズと対戦したレヴァークーゼンは、ファーストレグ3-1のアドバンテージを活かし、6日のセカンドレグでも1-0の完封勝利。欧州カップ戦では、2007-08シーズン以来となる8強入りを果たした。現役時代にJリーグでもプレーしたピーター・ボス監督率いるチームは21歳のムサ・ディアビやリオン・ベイリー、チェルシー移籍が取りざたされるカイ・ハヴェルツなど多士済々の若手が揃っており、この舞台でのパフォーマンスに注目だ。
マンチェスター・ユナイテッド対コペンハーゲン
プレミアリーグでの3位フィニッシュにより来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保したマンUは、ファーストレグ5-0のアドバンテージを得て迎えた5日のLASKリンツとのセカンドレグで大幅なターンオーバーを実行。内容こそ凡庸だったが、ジェシー・リンガード、そして終盤に出場したアントニー・マルシャルの得点により、2-1できっちりと相手を退けた。ここでも地力上位は明らか。主力も休養十分で、自信をもって試合に入ることが可能だ。
一方、今季の国内リーグ・チャンピオンシップラウンドで惜しくも2位となったコペンハーゲンは、5日にホームで行われたイスタンブール・バシャクシェヒルとのセカンドレグを3-0で制し、2戦合計3-1で勝ち抜け。現行の欧州大会では初となる準々決勝に進出した。昨年8月に膝を手術を受けて長期離脱し、再開後に復帰した21歳のヨナス・ウインドはイスタンブールとのセカンドレグで2ゴール1アシストと躍動。勢いのある若手長身センターフォワードがマン・Uにも混乱をもたらすのか、ここでも注目だ。
ウォルヴァーハンプトン対セビージャ
今季プレミアリーグで7位と健闘したウォルヴァーハンプトンと、ラ・リーガ4位で来季CL出場権を確保済みのセビージャという興味深いカード。ラウンド16でオリンピアコスと対戦したウォルヴァーハンプトンは敵地でのファーストレグを1-1で終えて迎えたホームでのセカンドレグ、移籍市場でも注目株となっているラウール・ヒメネスのゴールにより1-0で勝利した。ヌーノ監督を筆頭に、ジョアン・モウティーニョやルーベン・ネヴェス、アダマ・トラオレなどイベリア半島にルーツを持つ選手が多数在籍。スペインの雄が相手となるだけに、そのプレーぶりに注目したい。
一方のセビージャは、6日に行われたローマとの一発勝負を2-0でモノにして8強入り。強豪相手に内容的にも完勝し、力の差を見せつけた。UEFAランキング85位のウォルヴァーハンプトンに対し、セビージャは11位。さらに過去、大会最多となる5度のEL制覇を成し遂げており、実績でも圧倒している。一発勝負で侮れない相手となるが、ジュレン・ロペテギ監督率いるチームは順当にベスト4に進出できるか。インテンシティの高い相手だけに、チームをコントロールするエベル・バネガがいかにパスで相手をいなすことができるかが突破へのカギとなる。
シャフタール・ドネツク対バーゼル
今季にウクライナ国内リーグで4連覇を達成した欧州カップ戦常連のシャフタールは、ラウンド16でヴォルフスブルクと対戦。2-1で勝利したファーストレグに続き、ホームでのセカンドレグを3-0で快勝し、8強入りを決めた。今回の試合ではヴォルフスブルクとのセカンドレグで一発退場となったDFダヴィド・ホチョラヴァが出場停止。その試合で2ゴールを記録し、今季リーグ戦でも19試合17得点の結果を残した33歳のベテランストライカー、ジュニオール・モラエスがチームを牽引する。
一方、今季スイスリーグ3位により3年連続で国内制覇を逃したバーゼルは、ラウンド16でフランクフルトを相手に2連勝。6日のセカンドレグを1-0で制し、2戦合計スコア4-0で2013-14シーズン以来となるベスト8に駒を進めた。グラニト・ジャカの兄であるタウラント・ジャカやスイス代表のファビアン・フライらが所属するチームを率いるマルセル・コラー監督は試合を前に、「シャフタールはブラジル人を中心としたテクニカルでスピードのある好チーム。だが我々も良い守備をするチームだ。勝ち進むための準備はできている」とコメント。今季スイスリーグ最少失点の堅守を武器に準決勝へ到達することに自信をのぞかせている。
準々決勝 放送スケジュール
- 日程:8月10日~11日 21:00(日本時間 翌4:00)
- 会場:ケルン、デュイスブルク、デュッセルドルフ、ゲルゼンキルヒェン
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。