ベスト8に進むのは?
新型コロナウイルスの影響で中断していたヨーロッパリーグ(EL)が5日から再開。ラウンド16の8試合のうち、6試合がファーストレグの結果を受けてセカンドレグを戦う一方、セビージャ対ローマ、インテル対ヘタフェの2試合は一発勝負となる。
マンチェスター・ユナイテッド対LASKリンツ(日本時間6日)
3月に行われたアウェーでのファーストレグを5-0で圧勝したマン・Uの8強入りは決定的な状況。イングランドの名門はプレミアリーグを14試合無敗のまま3位フィニッシュし、来季チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。大きなアドバンテージを得て迎えるホーム戦のここは、複数の主力を温存することが予想される。
一方、7月に行われたオーストリア国内リーグのチャンピオンシップ・ラウンドで3連敗を喫して優勝を逃したLASKはほぼノーチャンス。過密日程で行われる準々決勝に向けて、マン・Uがいかに負傷者を出さず、なおかつ主力を休ませて次ラウンドに進出できるかが焦点だ。マン・Uではここまで5得点を挙げている18歳のメイソン・グリーンウッドが得点数を伸ばすことができるか注目。
インテル対ヘタフェ(日本時間6日)
3月に開催予定だったファーストレグが中止となり、ドイツのフェルティンス・アレーナで雌雄を決することになるカード。地力上位のインテルは、セリエ最終盤で3連勝し、2位でフィニッシュするなど好調を維持している。さらにその3試合では全てクリーンシート&複数得点と波に乗る。最終節のアタランタ戦から中3日と日程面では不利だが、今季公式戦29発のロメル・ルカクも一層と頼れる存在となっており、ここでの優位は揺るがない。
対するヘタフェは、ラ・リーガで8位に終わり、惜しくも来季ヨーロッパリーグ(EL)出場権を逃した。そのため、優勝すれば来季CL出場権を獲得できる今大会にかける思いは強い。ラ・リーガのラスト6試合で2分け4敗と大きく調子を落としているが、最後の試合は7月19日で、切り替える時間は十分に与えられた。今季に評価を高め、シーズン中にバルセロナからの買い取りが決まった22歳の左ウインガー、マルク・ククレジャに期待がかかる。
セビージャ対ローマ(日本時間7日)
歴代最多5度のEL優勝クラブであるセビージャとイタリアの名門ローマという、ラウンド16屈指の好カード。インテル対ヘタフェと同様、こちらもドイツのMSVアレーナでの一発勝負となる。
元スペイン代表指揮官のジュレン・ロペテギ監督率いるセビージャはラ・リーガを4位で終え、3シーズンぶりとなるCL出場権を確保済み。3位のアトレティコ・マドリードと同じ勝ち点70を積み重ねたチームは、目下のところ今年2月から公式戦17試合無敗と絶好調だ。加入初年度ながらリーグ戦14得点をマークした右ウイングのルーカス・オカンポスに注目したい。
対するローマは、今季のセリエAを5位で終えており、わずかにCL出場権にとどかなかった。それでも、セリエAのラスト8試合で7勝1分けという素晴らしい成績を残しており、状態は良好。守備の要であるクリス・スモーリングがマン・Uへのレンタルバックで出場不可能となりそうな点が懸念となる中、34歳ながら今季19得点14アシストという素晴らしい成績を残しているエディン・ジェコにかかる期待は大きい。
バーゼル対フランクフルト(日本時間7日)
長谷部誠と鎌田大地が所属するフランクフルトは、3月に行われたホームでのファーストレグを0-3で大敗しており、敵地で困難なミッションに挑戦することになる。ブンデスリーガのラスト4試合では3勝1分けの好成績で順位を9位まで上げたが、一方で1カ月以上にわたって公式戦から遠ざかっており、試合勘不足が懸念される。
とはいえ、8月1日に行われたモナコとのテストマッチでは、一旦日本に帰国して膝の手術を受けた長谷部がキャプテンマークを巻いて先発出場し、3バックの中央で問題なくプレー。さらに、今大会の9試合で6ゴールを挙げて得点ランキングトップに立つ鎌田も、後半から出場してゴールをアシストするなど好調をアピールした。日本人2選手がハイパフォーマンスを見せ、スイスの名門に対して大逆転劇を演じることを期待したい。
ラウンド16放送スケジュール
- 日程 : 8月5日~6日 現地時間18:55、21:00(日本時間 翌1:55、4:00)
- 会場 : ホームチームのスタジアム、あるいはドイツ国内の会場
- 配信 : DAZN
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