ブラジル出身のチアゴ・マルチンスは、2013年に将来のパルメイラスを背負う選手として期待されて同クラブの下部組織に加入。同年にプロデビューを果たした。その後、2015年にパイサンドゥでプレーしてパルメイラスに復帰すると、ブラジル全国選手権1部で17試合に出場するなど一定のパフォーマンスを披露した。
2017年には左膝前十字靭帯を損傷したこともあってレギュラーを奪うことができず、シーズン途中からバイーアでプレー。2018年は一度パルメイラスに復帰するが、シーズン途中から出場機会を失ったことで夏に期限付き移籍で横浜F・マリノスに加わった。
横浜FMではすぐにレギュラーを奪取し、2019シーズンにはリーグ戦33試合に出場して優勝に大きく貢献。リーグ最多68得点を記録する攻撃的なチームの中で、ゴール前の門番としてチームの守備を支えた。しかし2020シーズンは試練の年に。チームは連覇を逃し、ケガも重なり自身もピッチを離れる機会が多くあった。アンジェ・ポステコグルー監督が率いて4年目を迎え成熟度が高まる中、今季は巻き返しを誓う。
プレースタイル
ゴール前の門番として圧倒的な存在感を放つチアゴ・マルチンスの最大の特徴は驚異的なスピードだ。ハイラインの背後を突かれたとしても追いついてしまうほどのスピードで相手のエースストライカーたちを完封する。
さらに素晴らしい読みと鋭いフォアチェックを生かしてボールを奪取。そこから攻撃につなげていく姿勢は、攻撃的なスタイルを志向するチームを体現していると言っていい。ビルドアップでは常に勇敢に高い位置を取り、背後の広大なスペースも持ち前のスピードで瞬時にカバー。今季も横浜F・マリノスの最終ラインには頼りになる男が君臨しそうだ。
動画：プレー＆ディフェンス集
プロフィール・経歴
チアゴ・マルチンス／THIAGO MARTINS
1995年3月17日生まれ185㎝・76kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2013 | パルメイラス | 1試合・0得点 |
| 2014 | パルメイラス | 0試合・0得点 |
| 2015 | パイサンドゥ | 29試合・2得点 |
| 2016 | パルメイラス | 17試合・2得点 |
| 2017 | パルメイラス | 0試合・0得点 |
| 2017 | バイーア | 11試合・0得点 |
| 2018 | パルメイラス | 7試合・0得点 |
| 2018 | 横浜F・マリノス | 13試合・0得点 |
| 2019 | 横浜F・マリノス | 33試合・0得点 |
| 2020 | 横浜F・マリノス | 21試合・1得点 |
| 2021 | 横浜F・マリノス | 32試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年12月8日現在）
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