小学生のころから高校生までトリコロールのユニフォームを身にまとい育ってきた天野純は、順天堂大学での4年間を経て、2014シーズンから横浜F・マリノスに加入。プロキャリアを意中のクラブでスタートさせた。
プロ1年目はリーグ戦の出場がゼロに終わるなど、3年間はピッチの外から試合を眺める時間が続いたが、2017シーズンにブレイク。開幕スタメンをつかんでレギュラーに定着すると、第15節FC東京戦でプロ初ゴールを決めた。2018年も同じような活躍を見せ、チームを牽引。9月には日本代表に初招集され、キリンチャレンジカップのコスタリカ戦で代表デビューを果たした。
そして2019年は天野にとって転機の年となる。背番号10を背負ってスタートしたシーズンは残留を争った前年とは異なり好調をキープしていた。ただ、遅咲きのレフティーはそんな状況の中で海外移籍を決断し、ベルギーに飛んだ。しかし、新天地のロケレンでは主力として活躍し始めた矢先にクラブが経営難で破産。海外でのプレーを模索したが、5月下旬に古巣への復帰が発表された。
心機一転、2020シーズンは背番号を39に変えプレーするも本来の輝きを放てたとは言えず、消化不良のままシーズンは終了。リーグタイトル奪還を目指す今季は慣れ親しんだ14番を背負い、もう1度左足でピッチ上に魔法をかける。
プレースタイル
“あまじゅん”のニックネームで親しまれる男の魅力は左足から繰り出される正確無比なキックだ。トップ下やボランチでのプレーを得意とし、ゲームメイクや一発で局面を変えるロングフィード、仲間のゴールをお膳立てするアシストで勝利に貢献する。
もちろん、自身でもゴールを奪う力を備えており、直接FKやミドルシュートは大きな武器。相手GKの意表を突くループシュートはおしゃれである。海外でタフさを培い帰ってきた横浜F・マリノスの司令塔を簡単には止められない。
動画:プレー&ゴール集
プロフィール・経歴
天野純/Jun AMANO
1991年7月19日生まれ 175㎝・67kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2014 | 横浜F・マリノス | 0試合・0得点 |
2015 | 横浜F・マリノス | 6試合・0得点 |
2016 | 横浜F・マリノス | 11試合・0得点 |
2017 | 横浜F・マリノス | 33試合・5得点 |
2018 | 横浜F・マリノス | 34試合・5得点 |
2019 | 横浜F・マリノス | 18試合・0得点 |
2019-2020 | ロケレン | 24試合・3得点 |
2020 | 横浜F・マリノス | 22試合・3得点 |
2021 | 横浜F・マリノス | 34試合・3得点 |
※成績は国内リーグ(2021年12月8日現在)
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